マルチ対応・右手だけがんばる強盗FPS『One-armed robber』Steamにて好調な滑り出し。基本プレイ無料、なぜか右手しか使わないカオス大泥棒


デベロッパーのDuhndalは日本時間12月16日、マルチプレイ可能な強盗シム『One-armed robber』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、基本プレイ無料にて提供されている。本作にはさっそくプレイヤーが集まっているようだ。


『One-armed robber』は腕一本でさまざまな施設に強盗をはたらくクライムFPSだ。プレイヤーは突き出された右腕だけを用いて、銀行や宝石店、美術館などといった施設を襲い、金品を盗むこととなる。マルチプレイにも対応しており、フレンドと共に“合計二本”の腕で強盗に挑むことが可能だ。

プレイの流れとしては、まず施設に潜入、あるいは正面から突入する。金庫室といった箇所では配電盤を操作したり、ドリルなどのガジェットを用いたりして施錠された部分を突破。金品は持ち込んだバッグの中に詰め込むことで運搬可能で、乗り付けたトラックに持ち帰ることができれば窃盗完了だ。

なおサプレッサーを付けずに銃撃をしたり職員に見つかったりすることでアラートが発報され、武装した警官やSWATが押し寄せることとなる。見つかってしまった場合は、激しい戦いは避けられないだろう。


そして一定額の金品を盗み、強盗を成功させると経験値が獲得できる。経験値によってプレイヤーレベルが上がると各種装備がアンロックできる。装備にはサプレッサーによる銃器のカスタマイズのほか、ハッキングツールなどもあり、よりスマートに強盗をおこなうことができるだろう。なお本作には有料コンテンツとして、Heist Coinが存在。コインはコスチュームなどの購入に充てることができ、プレイヤーの見た目をカスタマイズすることができる。

本作はSteamにて配信開始後、すぐさまピーク時の同時接続プレイヤー数が1万2000人以上を記録(SteamDB)。基本プレイ無料ということもあり、多くのプレイヤーが集まったようだ。またSteamユーザーレビューでは本稿執筆時点で659件を集めており、そのうち81%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。レビューでは、フレンドと強盗をおこなうことができる点や、銃撃戦によるはちゃめちゃなゲームプレイを評価する声が多い。一方でステルスが難しく、ひとたび警察やSWATに通報されると際限なく敵が押し寄せてきて対処が大変といった声も見られる。良くも悪くもカオスになりがちなゲームプレイが本作の特徴といえそうだ。


本作を手がけるDuhndalは過去に、片腕料理シム『One-armed cook』をリリースしている。前作においてもローポリゴンで繰り広げられる、片腕のみ使うシュールでカオスなゲームプレイが評価を受けていた。ちなみに同作ではアイテムを所持するためにクリックをホールドしつづける必要があり、本作でもドリルなどのアイテムにその仕様が引き継がれている。新作『One-armed robber』にも、好評を博した前作のシステムや持ち味が活かされているかたちだ。

『One-armed robber』はPC(Steam)向けに基本プレイ無料で配信中だ。