Key、近未来都市ノベル『虹彩都市』発表、2024年リリースへ。ARネットワークが管理する都市で出会う、死んだはずの少女


国内のゲームブランドKeyは12月15日、『虹彩都市』を発表した。PC向けの全年齢対象作品として、2024年にリリース予定。ティザーサイトが公開されている。


『虹彩都市』は、眼を機械化するようになった近未来で死んだはずの少女と再開する、キネティックノベル作品である。本作の舞台は、眼の機械化により「AR(Augmented Reality/拡張現実)」で映し出されたものを本物と同じように見られるようになった近未来の世界。完全AR対応都市「0区」は、人々の視界をARネットワークが管理しているため、世界でもっとも安全な都市と呼ばれていた。

主人公の喰木紫苑は、0区で不穏分子から都市の安全を守る、一級捜査官であった。しかし喰木紫苑は、担当した「スワンプマン事件」で陰謀に巻き込まれ、閑職のOCTA支部へと左遷されてしまう。本作では、そんな失意の主人公の前に、幼少の頃に死んだはずの初恋の少女・百花が、当時の姿のまま登場。彼女はAR上にだけ存在する、電子幽霊であった。近未来の都市を舞台に、一級捜査官の主人公と電子幽霊の少女の物語が描かれるようだ。

ティザーサイト上では、本作のジャンルはキネティックノベルとされている。短編ノベルゲームとして、物語が描かれていくのだろう。制作陣としては、シナリオを松山剛氏が担当。同氏は、2021年にKeyから発売された『LUNARiA』のシナリオに加えて、「雨の日のアイリス」「君死にたもう流星群」などを手がけてきたライトノベル作家/シナリオライターだ。なお『LUNARiA』では、美少女ゲームを中心にプレイヤーの評価が集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」にて、データ数158件中中央値79点、78点を獲得。同作では、感動的なシナリオなどが評価されているようだ。また本作では原案を妹尾ありか氏、原画をKEI氏、ディレクター をyucchi氏が担当している。

虹彩都市』はPC向けに、2024年リリース予定だ。