国内個人デベロッパーのDear Done Deadは12月15日、早期アクセスタイトルとして配信されていた『まぼろしキャラバン』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)。
『まぼろしキャラバン』は見守り型の放置系シミュレーションゲームだ。舞台となるのは鎖砂漠と呼ばれる砂漠。鎖砂漠は死者の魂を縛る呪われた大地とされている。そこを旅するまぼろしのキャラバンが存在しており、キャラバンは砂漠に囚われた死者の魂を解放するために旅をしている。プレイヤーはキャラバンを観測する存在となって、キャラバンを見守り、時には力を貸すこととなる。
キャラバンの目的地は彼らが決めるため、観測者たるプレイヤーが決めることはできない。とはいえ、旅の道中に得た資源を消費することで、キャラバンを大きくしていくことができる。またプレイヤーは砂漠に囚われた魂を実体化したり、呪縛から解放したりすることも可能だ。
またキャラバンは街に到着すると、その街で取引をおこなったり街の住人と話をしたりする。話の内容は街に関するものから個人的なものなどさまざまで、なかには役に立つ話も存在している。キャラバンと街の人との話を聞いて、キャラバンの旅する世界の日常や文化に触れてみてもいいだろう。
『まぼろしキャラバン』は2023年1月に体験版を公開し、5月から早期アクセス配信を開始していた。早期アクセス配信期間中にもすでにじわりと人気を集めており、Steamユーザーレビューでも本稿執筆時点で28件を集め、うち85%が好評となっている。本作を手がけるDear Done Deadの過去作『ヘルズ・ハイ・ハーモナイザーズ』や『オーダリーバイト』と同様にピクセルアートで描かれるグラフィックは好評。また、ゲームを通じた雰囲気の良さを評価する声も多い。
そんな本作がこのたび正式リリースされる運びとなった。早期アクセス期間中はユーザーからのフィードバックを受け、UI/UXなどの改善をおこなったとのこと。また旅におけるイベントの追加や世界の掘り下げといった、内容部分の追加がおこなわれているそうだ。
『まぼろしキャラバン』はPC(Steam)向けに本日正式リリースされている。また現在Steamストアページやitch.ioにてデモ版が配信中だ。