『フォートナイト』に『MGS』のスネーク登場も「お尻がナーフされた」と嘆きの声があがる。失われゆく立体的なお尻

『フォートナイト』チャプター5にて『メタルギアソリッド』シリーズのソリッド・スネークのスキンが登場。"お尻がナーフされた”として話題になっている。

Epic Gamesは12月3日、『フォートナイト』にて新チャプターとなるチャプター5を開幕した。チャプター5で追加された「ビッグバン バトルパス」で獲得できるコスチュームには『メタルギアソリッド』シリーズの主人公でもあるソリッド・スネークも登場。本作上ではスネークの“お尻がナーフされた”として話題となっている。


『フォートナイト』はUnreal Engineなどを手がけるEpic Gamesが開発・運営する、基本プレイ無料のTPSバトルロイヤルゲームだ。本作は2017年より先行アクセス版の配信を開始。6年経った現在でも幅広い年齢層から人気を博している。

そんな本作は現在「チャプター5」と呼ばれる最新シーズンに突入している。新シーズンの開幕にあたって新マップである新たな島や、武器やさまざまなアイテムの追加、各種仕様の変更などがおこなわれている。また「ビッグバン バトルパス」と名付けられたバトルパスも登場。バトルロイヤルやクリエイター制作の島などでXPを獲得し報酬をアンロックすることができる。

そしてビッグバン バトルパスの報酬スキンとして登場したソリッド・スネークは、『メタルギアソリッド』シリーズに登場する主要人物のひとりだ。『メタルギアソリッド2 サンズ・オブ・リバティ』(以下、MGS2)でも登場し、「タンカー編」の主人公となっている。今回のスキンは同作におけるスネークの姿が元になっている。こうして本作に登場することになったスネークの“お尻がナーフ(弱体化)を受けた”として話題になっている。


お尻が弱体化したとはどういうことだろうか。実際に見比べてみよう。『MGS2』ではぴっちりとしたスニーキングスーツに身を包み、また太ももの付け根のベルトで締め付けられているがゆえに、お尻が立体的に強調されている。一方で『フォートナイト』ではお尻がペタリと平坦になっている。

このことにユーザーは不満げな様子だ。先述のように平坦になったお尻を「ナーフ(弱体化)」と表現する意見もある。XやTikTokRedditといったSNSやコミュニティサイト上で、スネークの尻が平坦になってしまった悲しみを共有する投稿が多くみられる。

なおスネークのお尻がナーフされたのは今回が初めてではない。『大乱闘スマッシュブラザーズX』(以下、スマブラX)から『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL』(以下、スマブラSP)でも同様に尻が平坦になっていた。そうした例から、新しいタイトルに出るたびにスネークの尻が削られてしまうと嘆く声も存在。近年の作品ではスネークのお尻の存在感が薄まっていることを残念がるユーザーも一部いるようだ。


また『フォートナイト』でキャラクターの“尻ナーフ”がおこなわれた事例も、今回が初めてではない。本作では過去にアメリカンコミック「インビンシブル」に登場するオムニマンのほか、「キャプテン・アメリカ」などのコラボスキンでもオリジナルのデザインよりお尻が平坦になっているといったユーザー報告があがっていた。

お尻の平坦化にどういった意図があるかは公式に明らかにされていない。いずれのキャラもぴっちりとしたコスチュームなどが特徴となっており、オリジナルのデザインではお尻の形がわかりやすい。このことがレーティング機関などでセクシャルな表現と判断されないよう、『フォートナイト』では“尻ナーフ”がおこなわれたのかもしれない。 また『MGS2』は2001年に発売されたゲームで、『スマブラX』は2008年に発売されたゲームだ。『スマブラSP』や『フォートナイト』でお尻が平坦化した背景には、時代にあわせて各社の倫理規定や基準が変化しているという事情もあるかもしれない。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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