異変発見ホラーゲーム『8番出口』の「異変が起こらない異変」疑惑を解き明かすべく、有志たちが動きだす。見落としやすい異変ランキングはこれだ
異変発見ホラーゲーム『8番出口』にて、「異変が起こらない異変が発生している」との報告が寄せられ、開発者が解決すべく動いている。こうした話題が出る中で、有志たちが「見落としやすい異変」をシェアしており、知見を広め合い調査を進めているようだ。なお本稿には、『8番出口』の異変のネタバレを記載しているため、これからプレイしようとしている方は注意して読み進めてほしい。
『8番出口』は、短編ウォーキングシミュレーターホラーである。本作の舞台は、無限に続く地下通路だ。プレイヤーは、この奇妙な地下通路からの脱出を目指す。標識を見る限り、8番出口の近くにいるようだが、歩いてもなかなか出口にはたどりつかない。どうやら地下通路に閉じ込められてしまったようだ。プレイヤーは地下通路の異変を観察しながら、出口への道を探す。
ルールはシンプル。「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」。ようするに、異変を見つけたら引き返す、間違い探し的な遊びが導入されている。同作は発売から1日で3万本以上を売り上げ、ゲーム実況者にも愛されるなど、大ヒットゲームとなりつつある。一方で開発者を悩ませているのは、「バグかどうかわからない現象」だ。
具体的には、ユーザーから「異変が起こらないバグが発生している」との報告が寄せられている。本作のルールは先述のとおり「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、進むこと」である。これらのユーザーは「異変が見つからなかったのに、進んでも0番出口に戻された」と報告しているようである。しかし開発者の調査では、そうした現象はまだ再現できていないという(関連記事)。本当にバグなのか、ただユーザーが見落としているだけなのか。異変とも呼べる怪奇現象が発生していた。
そこで、有志たちが動き出した。「見落としやすい異変の共有」である。やりこみ系ゲーマーのゆきのさんは、「8番出口で異変が起こらないと言われる原因の8割はコレだと思ってる」として、動画を投稿。この異変を見つけるのに1時間かかったとしている。
結論からいえば、これは「左側の看板が大きくなる」という異変。本作では目に見えてわかる異変もあるが、地味な異変もある。この看板伸びはその最たるものだろう。ゆきのさんの投稿には多くの共感が集まっているほか、インフルエンサーのロッズ氏も「点検慣れした後半に引くと余計わからなくなる」と共感している。開発者のコタケノトケケ氏もまたこの指摘に同調しているようで、「コレだと思いたい」とコメントしている。
なお、コタケノトケケ氏に「見逃しやすい異変」について尋ねたところ、リストにて共有いただいた。それが以下である。なお、上から順に同氏が考える「人によって違うと思うものの、見落としやすいと考える異変」とのことである。
・広告が大きくなる(前出の異変)
・追従する監視カメラのポスター
・天井のシミ
・清掃員詰所のドアのドアノブが真ん中になる
・分電盤室のドアがなくなる
・バイトの広告のイラストが怖くなる
・監視カメラの目が動く
・引き返せ引き返せ引き返せに変わる看板
それぞれ、細かいところにじっくり注目しなければわからない、それぞれクセが強めの異変だ。異変をコンプしたい方は、上記の異変に気をつけておくといいだろう。なお、2人組VTuberのぬめゲコらいふ氏もまた、「異変が起こらない異変」について調査。全異変を5~6周したが、報告されているようなバグは一度も発生しなかったと報告している。バグの可能性はあるものの、見落としの線が濃厚ではないかと推察している。
実際のところ、「異変が起こらない異変」が存在するのかは不透明。しかしそうした異変が起こりえると感じさせてくれる不気味さも、本作の特徴ともいえる。もし「異変が起こらない異変」が発生したとすれば、再現状況とあわせて開発者に共有してみるといいだろう。
『8番出口』は、PC(Steam)向けに発売中である。