『サイバーパンク2077』無料大型アプデで「キアヌのあのネットミーム」が再現されている。ちゃんと悲しそう

 

CD PROJEKT REDは12月5日、『サイバーパンク2077』に向けて無料アップデート2.1を配信開始した。アップデート後には、ジョニーを演じるキアヌ・リーヴス氏にまつわるオマージュが見られるという。なお本稿にはアップデート2.1における追加要素のスクリーンショットが含まれるため、留意されたい。








『サイバーパンク2077』は2020年発売のオープンワールドアクションゲームだ。舞台となるのは欲望渦巻く近未来都市ナイトシティ。主人公Vはとある出来事により、半世紀前に死んだテロリストであるジョニー・シルヴァーハンドの人格がデータ化された記憶痕跡(コンストラクト)を脳内に宿すことになる。脳内のジョニーは基本的にはVだけに姿まで見える存在となり、ジョニーとの会話も繰り広げられながら、物語は展開されていく。

本作に向けた最後の大型アップデートとされる無料アップデート2.1では、さまざまな新要素が実装された。恋人となったキャラとの「家デート」や、繰り返しプレイできるストリートレースなどが登場。また既存要素の調整も実施され、アダム・スマッシャーをはじめとするボスの強化などもおこなわれた(関連記事)。

そして今回のアップデートの目玉として、ナイトシティ全域を走るNCARTメトロに乗車可能になった。5つの路線と19の駅間を、ファストトラベルまたは実際に乗車して利用可能。車内の住民たちを眺めたり、窓から街の景色を堪能したりすることができる。このメトロ乗車中に見られるジョニーの振る舞いに注目が集まっている。


ジョニーはメトロ内で借りてきた猫のように静かになるタイミングがある。神妙な面持ちで座り込み、地面を見つめるジョニー。左手にはサンドイッチが握られている。この様子は、ジョニーを演じる俳優のキアヌ・リーヴス氏にまつわる有名な写真がモチーフになっているのだろう。その写真というのが、2010年にキアヌ氏がベンチでサンドイッチを食べていたところを収めた1枚だ。この写真は当時のRedditにて話題となったことを皮切りに、ネットミームとして人気を博すことになる(Vanity Fair)。


アクション映画スターのキアヌ氏が、ひとり地面を見つめながらサンドイッチを頬張るギャップが注目されたかたちだろう。「Sad Keanu」と呼ばれたり、コラージュ画像になったりとさまざまなかたちで親しまれてきた。今回の『サイバーパンク2077』においては、写真においてキアヌ氏の前を横切っていた小鳥が折り紙にて再現。細かなところまでこだわられている。

なおキアヌ氏はトーク番組「The Late Show with Stephen Colbert」に出演した際に、ベンチの写真について直々に質問されたことがある。キアヌ氏が原作共同執筆者として携わる漫画「BRZRKR」にも、作画を手がけたロン・ガーニー氏の遊び心か、ベンチでの写真がオマージュされたと見られる一コマがあったという。同氏はこのことに言及され「サンドイッチを食べていただけなんだよ!」と写真を撮られた当時は特に悲しんでいなかったことを強調。同氏いわく「考えごとがあってお腹が空いていた」からサンドイッチを食べていただけのようだ。


いずれにせよ、世界中で一風変わった愛され方をしている「Sad Keanu」の写真が、このたび最後の大型アップデートを迎えた『サイバーパンク2077』に盛り込まれた格好だ。いつもは飄々としたジョニーがサンドイッチ片手に“考えごと”をしている姿を見たい人は、新要素であるメトロに乗車してみるといいだろう。

サイバーパンク2077』の無料アップデート2.1は、PC/PS5/Xbox Series X|S向けに配信中だ。また本編と「仮初めの自由」をセットにした『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のダウンロード版がPC/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。同エディションはPS5向けにはパッケージ版も2024年2月15日に発売予定だ。