個人開発者のvinoo氏は11月30日、『Rock Simulator 2』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)で、定価は350円。ゲームは日本語表示にも対応している。Steamには好評が集まり、ユーザーレビューでは「非常に好評」ステータスを獲得している。
『Rock Simulator 2』は、岩になりきるゲームだ。好評を受けた『Rock Simulator』の続編となる。本作を手がけるのは個人開発者のvinoo氏。『Rock Simulator 2』はソロプレイのほか、サーバーを立ててのマルチプレイにも対応。プレイヤーは岩となり、岩礁や砂漠、ビルの屋根の上、オーロラの美しい極圏などのロケーションでたたずむ。プレイヤーは岩なので話すことも動くこともできない。ただただ静かに、ひと気のない場所で岩として過ごすことになる。なおチャット機能が用意されているため、マルチプレイ時にはお隣の岩と会話しながら過ごすことも可能だ。
本作でも岩用のさまざまなスキンが用意されており、自分好みのスタイルの岩になることができる。絵具で塗りたくられた岩やお花模様の岩から、3Dモデルのワイヤーフレームじみた岩や美しいクリスタルまで、多種多様だ。スキンごとにプレイヤーレベルの上昇速度に違いがあるため、スキンを用いて効率的にレベルを上げるのもいいだろう。
なお本作には各ステージにシンプルなパズル要素も用意。法則性を見極め、ステージ内のNPC岩をクリックしよう。またステージは天候・時間帯などをサーバーのホストが自由に設定可能。さらに各プレイヤーは環境音を流すか、各種BGMを流すかを選ぶこともできる。自分にピッタリの環境をセッティングし、あとは気がすむまで岩として過ごすのだ。オンラインリーダーボード機能も用意されており、世界一の岩を目指して競い合える。
ちなみに筆者環境では前作のストレージ容量が約5GBだったのに対して、今作は『Rock Simulator 2』は約11GB。倍以上のデータ容量となっており、岩や環境の表現力も向上した印象を受ける。
本作は11月30日にPC(Steam)向けにリリースされ、Steamユーザーレビューでは本稿執筆時点で58件中94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。前作と同じく好評を博す滑り出しとなった。レビューでは「煩悩を捨て去った」という報告や、岩を崇めるようなコメントなど、冗談めかした好評が寄せられている。そのほかサーバーに参加可能な最大人数の増加など、前作からパワーアップした部分も評価されているようだ。
Steamの本作公式ニュースでは、本作の今後の展望も明かされている。まず同氏によれば、本作に向けては「Rock Pass」が最優先で準備中とのこと。ほかのゲームにおけるシーズンパスにあたるそうで、期間中にしか獲得できないコンテンツが用意されるという。ゲーム内有償通貨Obsidianで購入可能で、6米ドル(約900円)で販売予定。本作を展開し続けるためのマネタイズとして想定されているそうだ。
そのほか誰でも無料にプレイできる「Ascend」マップや、ボイスチャットの実装、複数のマップをまとめたDLCなどが今後の展開として予定されているとのこと。ボイスチャットについては現状での優先度は低いとされているものの、ぜひ実装したい要素だそうだ。必須ではなく設定でオフにすることも可能なかたちで実装予定だという。前作と同じく、本作に向けては長期にわたるサポートが計画されているようだ。今後の新たな展開も楽しみにしたい。
『Rock Simulator 2』はPC(Steam)向けに配信中だ。定価は350円。