『モンスターハンター Now』各武器種の大幅バランス調整へ。弓など弱体化・大剣など強化、“近接武器種が不利すぎる状況が生まれやすかった”ので

 

Nianticは12月1日、『モンスターハンター Now』に向けて今後実装予定の、ゲームバランス調整について発表した。近接武器種と遠距離武器種間のバランス調整が中心になるという。

『モンスターハンターNow』は『モンスターハンター』シリーズを題材にした、iOS/Android向け位置情報ゲームだ。プレイヤーはハンターとなり、臨場感あふれる冒険に出発。現実世界を歩き回り、ソロで、あるいは仲間たちとともに、モバイル向けに落とし込まれた強大なモンスターの狩猟に挑んでいく。本作は『ポケモン GO』開発元として知られるNianticが開発・配信元となっており、カプコンからはライセンスとサポートが提供されている。

今回、本作に向けて実施予定の、大幅なゲームバランス調整の方針が発表された。本作では初となる、本格的な武器の性能調整がおこなわれる。まず全体の方針としては「近距離武器種と遠距離武器種のバランス調整」がメインに掲げられている。

発表で開発チームは、本作においては武器種間のバランスに気を配りつつも、ある程度の偏りはゲームプレイに奥行きをもたらすとの考えのもと運営されているとした。一方で、特定武器種が有利すぎる状況が続いた場合、差を埋める形で調整をする必要も出るとの認識が語られている。「近接武器種はリスクが高い分、破壊力などが高い」「遠距離武器種はリスクが少ない分、より戦略的な立ち回りが必要」といったバランスが理想的であるとのこと。そうした中、「現状では、リスク面、ダメージ面のどちらでも、遠距離武器種に比べて、近接武器種が、狩猟の進行において不利すぎる状況が生まれやすい」と開発チームは認識しているとした。


そこで、近接武器種は概ね強化、遠距離武器種は概ね弱体化が実施される見込みとなるようだ。まず片手剣については、ガードのダメージカット率が下がった一方で、ジャストガードが追加。ガードからのバックステップも素早くなったという。そしてハンマーや大剣については、概ね隙を減らしてリスクを軽減し、機敏な攻撃が可能な調整が実施。ただし、太刀については現状でバランスが取れているとして、性能が据え置きとされるようだ。

そして遠距離武器種については、ライトボウガン・弓いずれもモンスターから離れている時のダメージ減少の影響が強くなったという。そして、弱点以外の部位への攻撃については、射撃耐性の向上により攻撃性能が下がるようになったという。

ただし、ジャスト回避のメリットについてはそれぞれ改善が加わっており、弓は溜め段階が2段階上昇するようになり、ライトボウガンは弾数がMAXでも装弾数に+1されるようになった。ほかには、ときに外れがちな連射矢の速度が向上し、狙っている部位を正確に狙いやすくなったという。ほかにもスキル性能の調整なども実施予定のため、詳細は発表ページを確認してほしい。


本作では、ハンターの体力がいわゆる“スタミナ”の役割を果たしており、安全にモンスターを狩れるほど、長く本作をプレイできるような側面もあった。そうした面で、遠距離武器種が人気となっている背景もあっただろう。今後の調整で、そうした偏りにもメスが入るようだ。なお、以前の告知にて、こうしたバランス調整は12月中旬の実装となると伝えられていた。また、本作では12月7日より大型アップデートとともに、ジンオウガら追加モンスターと双剣・ランスが登場予定。それらの新武器種も、環境を変えるかもしれない(関連記事)。

モンスターハンターNow』はiOS/Android向けに基本プレイ無料にて配信中。大型アップデート「雪華散らす碧雷」は12月7日に配信開始だ。