ゲームブック風RPG『いのちのつかいかた』最新大型アプデで終盤目前のシナリオが登場。禍憑きの秘密と、主人公の選ぶ命の使い方

弊社アクティブゲーミングメディアのゲームパブリッシングブランドPLAYISMは11月30日、『いのちのつかいかた』にてEARLY_ver0.4.0を配信開始した。

弊社アクティブゲーミングメディアのゲームパブリッシングブランドPLAYISMは11月30日、『いのちのつかいかた』にてEARLY_ver0.4.0を配信開始した。同アップデートでは、ゲーム内に第4章のミーシャルートが登場。主人公ゴーシュの戦いの続きが描かれている。


『いのちのつかいかた』は、呪いの力を得た主人公が旅の中で「いのちのつかいかた」を決める、ゲームブック風のマルチエンディングRPGである。本作の主人公ゴーシュは、兎人の青年だ。ある日ゴーシュは、父の跡を継いで新たな一族の長になるはずだった。しかし平穏な村へ突如巨大な竜が襲来。村は焼かれ、兎人たちも殺されていく。ゴーシュ自身も死の淵をさまようなか、同時に何かが取り憑くのであった。

ゴーシュは目を覚ますと山賊に捕まっており、兎人らしからぬ強い力も身に着けていた。ゴーシュは兎人の技師ミーシャと共に、まずは山賊のアジトからの脱出を目指す。竜への復讐か生への執着か、力を得た青年は旅を通して命の使い方を決めることになる。


ゴーシュの旅は、ゲームブック風に描かれる。本作では、マップ上の地点を調べるとイベントが発生。イベント内の選択肢などによって、ゴーシュの行動を決めていく。たとえば敵と遭遇した際には正面から戦う、隠れてやり過ごすといった選択肢が提示される。隠れるを選んだ場合には、上手く隠れられる可能性があるなど、イベントの展開が変化。同時に選択肢はゴーシュの内面にも影響をおよぼし、命/力への執着も変化する。選択肢によって、プレイヤー自身が主人公ゴーシュの内面や行動を決めていくのだ。ダイスを使った成否判定やナレーションなど、ゲームブック風に描かれている点も特徴だろう。

また戦闘では、コマンドバトルにQTEのアクション性を融合させたバトルが展開。敵の攻撃にあわせて方向キーをタイミングよく押すと、ダメージの軽減や回避ができる。コマンドバトルにアクション要素を取り入れることで、緊張感のあるバトルが繰り広げられている。

今回のアップデートでは、第4章のミーシャルートが追加された。前回のアップデートで追加された第3章ミーシャルートの続きが描かれるわけだ。

第3章でゴーシュとミーシャは、砂漠のどこかにある遺跡を目指して冒険していた。第4章では第3章のラスト後ゴーシュが目を覚ましたところからスタート。ゴーシュは己の願いを叶えるべく、禍憑きの秘密を知る人物と行動し、かつて竜殺しを目指した民の記憶を垣間見るという。また謎へ迫っていく過程では、多数の強敵や巨大ボスも登場。「いのちのつかいかた」を選ぶ大きな選択も用意されいるという。最終盤目前の激しい戦いや大きな選択が待ち受けているのだろう。ストーリー以外では、上位クラスもレベルマックスまで開放されている。第3章時点ではレベル3までに制限されていたが、強化によって新たに強力なスキルが獲得可能になっているそうだ。


本作を手がけているのは、国内の個人インディーゲーム制作者だらねこ氏だ。同氏のX(旧Twitter)などによると、本作以外にもゲーム業界で作品に携わってきたようだ。本作は2022年5月にSteamにて早期アクセス配信が開始。記事執筆時点では、Steamのユーザーレビュー301件中90%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作では正式へリリースへ向けて、物語の続きが制作されている。2023年3月にはアップデートにより第3章ミーシャルートが追加。あわせて上位クラスの一部もプレイアブル化されてきた。またアップデートが実施された3月時点では、「9月末にはミーシャルートのエンディングまでをリリースしたい」と語られていた。しかしだらねこ氏の体調不良もあり、スケジュールは延期。このたびの4章ミーシャルートのリリースとなったようだ。なおプレスリリースによると、ミーシャルートの終章は現在開発中であり、2024年前半に公開予定とされている。

『いのちのつかいかた』は、PC(Steam)向けに通常価格1780円で早期アクセス配信中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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