『ストリートファイター6』国内チームリーグでのスタッツが公開され「ドライブインパクト返し成功率」が注目集める。プロ選手でも返しにくそう

『ストリートファイター6』国内チームリーグでのスタッツが公開され、あるデータが話題を集めている。「ドライブインパクト返し成功率」である。

11月28日、カプコンが開発・販売をおこなっている『ストリートファイター6』の国内プロリーグ「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」の2ndステージの全日程が完了した。その配信内で公開されたプロ選手の各種スタッツが話題となっている。

『ストリートファイター6』は、カプコンより発売されている対戦格闘ゲーム『ストリートファイター』シリーズの最新作。また「ストリートファイターリーグ: Pro-JP 2023」(以下、SFリーグ)はカプコンが主催する本作のチームリーグ戦だ。

同リーグでは4人1組のチームを編成。9チームの総当たりで順位を決める1stステージが7月より開始。10月からは2ndステージとなり、1stステージの上位6チームの総当たりで順位を決める。その上位4チームが優勝チームを決めるプレイオフへと進出することとなる。

SFリーグはTwitchおよびYouTubeにて、Capcom Fighters JP公式チャンネルより配信されており、試合開始前には「ストリートファイターリーグ: ウォームアップ!」のコーナーで、出場選手のさまざまなスタッツなどが公開される。今回11月28日分のSFリーグで公開された情報が興味深いとしてRedditを中心に注目を集めている。

特に話題となっているのは「インパクト返し」のスタッツだ。本作では、画面上部に存在する緑色のゲージ「ドライブゲージ」を1目盛消費することで「ドライブインパクト」(以下、インパクト)という技を使用できる。これは相手の攻撃を受け止めつつ攻撃でき、カウンターできればコンボを叩きこむ機会が生まれる。

ガードさせた場合でも、壁に激突させることで隙を生み出すことができる。そして重要なのは、インパクトに対して後出しでインパクトを返すことで「インパクト返し」ができる点だ。成功すれば反撃による大ダメージを与える機会を獲得する。

その一方で猶予は短い。インパクトの攻撃が発生するまでのフレームは26F(26/60秒)で、この間にインパクトを入力する必要がある。インパクトは一部通常技からキャンセルして出すこともできるものの、なんらかの技を打っている最中にインパクトが打たれれば、対応可能な時間はさらに減っていく。反射神経が求められるこのインパクト返しは、SFリーグに出場するプロ選手でも平均20%ほどと、なかなか返せていないようだ。


このスタッツを受けてさまざまな反応が見られた。SFリーグにプロ選手でも返せないのだから、一般プレイヤーであればなおさらだとする声。また壁際での攻防ではインパクト以外に注意すべき点が多すぎるため、結果的にインパクト返しの成功率が低くなっていると指摘する声も見られた。

一方で、スタッツではドライブパリィによる対応はカウントされていないため、プロ選手はドライブパリィで対応が多いのではないかという声もある。ほかに、プロレベルではたいていドライブゲージが尽きた「バーンアウト」状態でインパクトを打つとし、その際はそもそもインパクトが打てないためインパクト返しが不可能となる。したがってインパクト返しの成功率が低いと推察する意見もあった。

いずれにせよトッププレイヤーでもインパクト返しの回数は少ないようだ。もし対戦中にインパクトに対応できなくても、特に気にする必要は無いのかもしれない。

『ストリートファイター6』はPC(Steam)およびPS4/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中だ。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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