架空のポケモン「レジチューブ」生み出され人気高まる。“浮き輪人間”が勢い余って架空ポケモン化

とあるTikTok動画が発端となり「レジチューブ」なる架空のポケモンが誕生。レジ系ポケモンに似ているとして、一部ユーザーにイラストや3Dモデルなどが創作されるほど人気を博している。

とあるTikTok動画が発端となり「レジチューブ(RegitubeあるいはRegifloat)」なる架空のポケモンが誕生。「レジ系ポケモン」に似ているとして、一部ユーザーによってイラストや3Dモデルなどが創作されるほど人気を博している。

きっかけとなったのはカナダの浮き輪レンタル会社Tube ShackのTikTok投稿だ。8月30日に投稿されたのは、“Tube Shack社員の楽しみ”を紹介する動画。やたらと壮大なBGMと共に、社員と見られる人物が大きな浮き輪を全身に装着していく様子が収められている。両腕に5個ずつの浮き輪を身に着けた社員は、フラつきながらもさらに腰に1個、両足に2個ずつ計15個の浮き輪を装着。最終的に人の姿は浮き輪で隠れてしまい、巨大な浮き輪の怪物がのそのそと動いているかのように見える映像だ。


無骨でシュールな見た目の浮き輪モンスター誕生動画は大きな注目を集め、本稿執筆時点で60万以上のいいねを獲得。コメントも数多く寄せられており、当時多数のユーザーが「レジ系」のポケモンに似ているといった感想を寄せていた。レジ系ポケモンは『ポケットモンスター ルビー・サファイア』にて初登場したいわゆる準伝説ポケモン。当初はレジロック、レジアイス、レジスチルの三体が存在した。

その後レジギガス、レジエレキ、レジドラゴといった新たなレジ系ポケモンも登場。いずれもずんぐりとした胴体に複数の点状の目を備え、大きめの腕をもつ姿が共通している。たしかにユーザーらが指摘するように、上記の浮き輪モンスターの姿は大きな腕や胴体がレジ系ポケモンを彷彿とさせる。

Tube Shackもこうしたコメントに反応し、翌日8月31日にはBGMを差し替えた別バージョンの動画を投稿。浮き輪モンスターの名前について「レジチューブ、レジウォーター、あるいはレジフロート、レジラバー」との候補を挙げていた。こちらの動画も注目を集めており、本稿執筆時点で45万以上のいいねを獲得。日本人ユーザー含め多数のポケモンファンからコメントが寄せられていた。

@thetubeshack

Replying to @Nik ATL Waddell yes it is a Regi-tube… a Regi-water…. a Regi-Float or a Regi-rubber?? What do you guys think? #lakecowichan #thetubeshack #vancouverisland #pokemon #regipokemon

♬ original sound – Gwisin 👻👻👻


そしてTube Shackの動画は、先日11月21日にもNO CONTEXT HUMANSなどの人気Xアカウントによって改めて拡散。またもやバイラル化を見せ、X上のポケモンファンコミュニティからも注目を集めるかたちになった。このなかではイラストあるいは3Dモデルとしてレジチューブを再現するファンも出現。ほかのレジ系ポケモンと同じく、点状の目まで追加されており、より“レジ系らしさ”が強まっている。さらにレジチューブのタイプや種族値、背景設定などを作り出すユーザーも存在。架空ポケモンとしてファンに愛され始めているようだ。

*みずタイプ、特性ぼうじん、「レジギガスが急流下りをおこなったことがきっかけで生まれた」といった設定を妄想するユーザー

『ポケットモンスター』シリーズではコミュニティによって架空のポケモンが生み出されることもしばしば見られる。そのなかでも今回のレジチューブは架空ポケモンとしてバイラル化を見せるほど人気を博しており、比較的珍しい事例だろう。浮き輪レンタル会社のおふざけから意図せず“レジ系っぽい”デザインが生まれた点は物珍しさを高めた理由かもしれない。また浮き輪からみずタイプを連想しやすく、みずタイプのレジ系ポケモンが現状いないといった点もファンの想像力を刺激したと見られる。

ちなみにTube Stackでは大きな注目を集めた浮き輪モンスターを、会社のイメージキャラにする計画もある様子。レジチューブとしてではなく、魚のような顔つきのオリジナルキャラとしてデザインされている。下記TikTok投稿では本稿執筆時点で名前を募集中となっており、レジチューブ以外の名前を思いついた人は書きこんでみるのもいいだろう。

※The English version of this article is available here.

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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