嘘つきばかりの推理ゲーム『未解決事件は終わらせないといけないから』国内向けに発表。『リーガルダンジョン』開発者が描く、少女行方不明事件の再捜査

ゲーム開発者Somi氏は11月23日、『未解決事件は終わらせないといけないから(No Case Should Remain Unsolved)』を日本向けにも告知した。退職した警部が過去の未解決事件を再捜査する推理ゲームである。

韓国のゲーム開発者Somi氏は11月23日、『未解決事件は終わらせないといけないから(No Case Should Remain Unsolved)』を日本向けにも告知した。あわせて、Steamのストアページも日本語化。日本語字幕に対応した状態で発売されるようだ。


『未解決事件は終わらせないといけないから』は、記憶のかけらを再構成して関係者が嘘ばかりついていた未解決事件を解決する、推理ゲームである。本作の世界では、2012年2月5日に公園で遊んでいた少女・宮城犀華が失踪した。警察は通報を受けて捜査を実施。聞き込みや捜索を重ねたが少女の消息はつかめず、「犀華ちゃん行方不明事件」は未解決事件になってしまっていた。

本作のメインキャラクターである清崎蒼は、12年前に退職した元警部だ。本作ではそんな清崎蒼の元へ若い女性警官が来訪。清崎蒼は彼女の要請により、かつて解決できなかった「犀華ちゃん行方不明事件」の捜査の手伝うことになる。嘘つきばかりの行方不明事件が描かれていく。

 


「犀華ちゃん行方不明事件」では、失踪した犀華の周囲の人物が、それぞれの理由から嘘をついていたという。スクリーンショット内では、自ら犯人だと名乗り出る発言や、犀華と母親の問題を示唆する内容などが映されている。「犀華ちゃん行方不明事件」には、多くの事情が絡み合っていたのだろう。

本作ではそんな複雑な事件を、記憶の欠片を探して再構成することで解決する。ゲームプレイの詳細については不明ながら、ストアページによるとニューロンを繋いでパズルを解く新しいタイプの推理が展開。パスワードやカギ、54個の対話を見つけ出すことで、2種類のエンディングへとたどり着けるようだ。またゲームプレイの中では、清崎蒼が「犀華ちゃん行方不明事件」が唯一の未解決事件とした理由も判明。謎多き事件が、2種類のエンディングや新しい形式の推理によって描かれるのだろう。


本作を手がけているのは、韓国のゲーム開発者Somi氏だ。過去作としては、罪悪感3部作とも呼ばれる『Replica』『リーガルダンジョン』『The Wake』などをリリース。2020年リリースの『The Wake』では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー166件中84%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。

本作『未解決事件は終わらせないといけないから』では、『リーガルダンジョン』および『The Wake』でBGMを担当していたイ・ソンイ氏が、再びBGMを担当している。また過去作『リーガルダンジョン』には、メインキャラクターとして清崎蒼という名前の人物が登場。同作の清崎蒼も警察関係者であるなど、本作の清崎蒼と共通点が見られるが、なにか関わりがあるのかもしれない。

『未解決事件は終わらせないといけないから』は、PC(Steam)向けに発売予定。Steamのストアページによると2024年第1四半期にリリース予定とされており、日本語字幕にも対応する。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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