東方Project二次創作・高速貢ぎゲーム『貢がせろ!女苑ちゃん!!』Steam版12月5日配信へ。お題に1文字付け足してプレゼント、ときどき破産

国内の開発者いすぃ(ISY)氏は11月22日、『貢がせろ!女苑ちゃん!!』Steam版を12月5日に発売すると発表した。お題に従い1文字入力して女苑ちゃんにモノを貢ぐ、東方Projectの二次創作ゲームだ。

国内の開発者いすぃ(ISY)氏は11月22日、『貢がせろ!女苑ちゃん!!』Steam版を12月5日に発売すると発表した。DLsite/BOOTHに続いて、Steamからも本作が購入可能となる。


『貢がせろ!女苑ちゃん!!』は、お題に従い1文字入力して女苑ちゃんにモノを貢ぐ、ハイスピード大喜利貢ぎシミュレーションゲーム。東方Projectの二次創作作品である。本作のメインキャラクターである依神女苑は、財産を消費させる程度の能力をもつ疫病神だ。原作の東方Projectでは『東方憑依華 ~ Antinomy of Common Flowers.』にて姉の依神紫苑と共に登場し、プレイアブルキャラクターとしても活躍していた。


本作で主人公は、そんな女苑ちゃんにモノを貢いで、ご機嫌をとっていく。ステージが始まると、女苑ちゃんは文字と一緒にお題を提示してくれる。たとえば、「く」のつくリッチなものや、うしろに「め」のつく食べ物といった具合だ。プレイヤーは女苑ちゃんの提示した文字とお題に対して、ひらがな1文字を追加して渡すプレゼントを決定。お題に沿ったモノや気に入るモノであれば、プレゼントを受け取ってもらえる。さらに、渡したモノによってごきげんメーターが変動。ステージ終了時点でメーターが一定以上であれば、ステージクリアとなる。提示されたひらがなとテーマにあわせて文字を入力し、女苑ちゃんのごきげんをとるのだ。

ただし本作の主人公には、予算の限界がある。作中のテキストによると女苑ちゃんは高級品が好きだというが、家など高額な品物をプレゼントすると、予算オーバーになって破産してしまう。女苑ちゃんは主人公に無制限に付き合ってくれるわけではないため、ワード入力には制限時間も存在している。予算と時間の範囲内で、無理なく女苑ちゃんに貢ぐことになる。

 


また本作では、お題や貢いだモノに応じて、女苑ちゃんはさまざまな反応を返してくれる。高級なプレゼントやお題に沿った物品で喜んでくれたり、変わったモノや概念を提示した際にはツッコミを入れてくれたり、プレイヤーの作成した言葉に応じた会話が用意されている。本作では、各ステージごとにある程度ランダムなお題が提示されるが、お題の中には大喜利用のテーマも存在。お題に限りがあるとはいえ、豊富な女苑ちゃんの反応も本作の特徴といえるだろう。


本作を手がけているのは、国内の開発者いすぃ氏だ。過去作としては、『雛ちゃんブレイカー2ndBreak』『雛ちゃんのとっかえ!わらしべランチ』『ゴーストライターはたてちゃん』など、多数の東方二次創作ゲームをリリース。『たすけて!おつかれさとり様』Steam版では、記事執筆時点でSteamのユーザーレビュー604件中92%の好評を得てステータス「非常に好評」を獲得している。なおいすぃ氏は鍵山雛が好きだといい、鍵山雛をテーマにした作品が多いようだ。

本作『貢がせろ!女苑ちゃん!!』においては、11月17日にPC/Android版がBOOTH/DLsiteにてリリース。DLsite版では記事執筆時点で4500本以上の販売数を達成するなど、DLsiteで販売されている全年齢向け同人ゲームとしても珍しいペースでの売上となっている。X(旧Twitter)上でも、いすぃ氏本人やインフルエンサーのロッズ氏によるポストなどが注目を集めている。キャッチーなテーマや多彩な女苑ちゃんの反応などが、評判に繋がっているのだろう。また開発者のいすぃ氏のポストによると、本作にはいくつかのEXステージ導入も検討されているそうだ。


『貢がせろ!女苑ちゃん!!』Steam版は、12月5日に発売予定だ。またPC/Android版はDLsite/BOOTHにて配信中。価格はDLsiteでは770円、BOOTHでは700円となっている。

【UPDATE 2023/11/22 20:19】
EXステージ導入について加筆

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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