Nintendo Switch『桃太郎電鉄ワールド』発売後に「ニンテンドーカタログチケットを使えない」と気づく人続出。任天堂の注意喚起にもかかわらず

『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』については、発売前に任天堂が「ニンテンドーカタログチケットと引き換えることができない」ことを注意喚起していた。一方で発売後に、このことを知らなかったと報告するユーザーもSNS上に散見される。

桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(以下、桃太郎電鉄ワールド)が11月16日に発売された。本作はコナミデジタルエンタテインメントが販売する作品であり、任天堂が販売する作品が対象となる「ニンテンドーカタログチケット」と引き換えることはできない。任天堂側も、発売前には周知のための告知を実施していた。しかしながら発売に際しては、このことを知らなかったと報告するユーザーも散見される。


『桃太郎電鉄ワールド』は、今年で35周年を迎えるボードゲーム『桃太郎電鉄』シリーズの最新作だ。最大4人でのローカル・オンラインマルチプレイに対応。プレイヤーは社長となり、サイコロを振って各地を巡り物件を手に入れながら、総資産ナンバーワンとなることを目指す。世界中が舞台となる本作では、シリーズ初となる球体のすごろくマップを採用。移動カードも飛行機に一新され、世界各地の物件やイベント、歴史ヒーローなどにも、世界を学べる新要素が用意されている。

本作発売に際して、本作の購入に「ニンテンドーカタログチケット」を使用できないことを驚くユーザーが続出しているようだ。ニンテンドーカタログチケット(以下、カタログチケット)は、Nintendo Switch Online加入者限定商品だ。対象ソフトのうち任意の2本を引き換えできる。チケットは税込9980円で販売されており、対象ソフトに税込4990円以下のソフトは含まれない。そのため2本のソフトをいずれも定価よりもお安く買えるチケットとなるわけだ。対象ソフトは発売前の新作を含め幅広くラインナップ。一方で対象として選ばれるソフトは、販売元が任天堂のタイトルのみとなっている。

本作の発売元はコナミデジタルエンタテインメントであり、ニンテンドーeショップ上にもメーカーはKONAMIと記載されている。任天堂側も11月8日には、その点を強調する告知を実施していた。一方X(旧Twitter)上では、本作にカタログチケットを利用できると考えていたと見られるユーザーも散見される。たとえば本作発売日となる11月16日に限定しても、本作がカタログチケットの対象ではないことを知らなかったあるいは気づいたとする投稿が弊誌で確認する限り15件以上寄せられていた。発売日前後にも同様の投稿が多く見られ、『桃太郎電鉄ワールド』をカタログチケットで買えると思い込んでいたユーザーは一定数いるようだ。


このような誤解が生じている原因の一つとして考えられるのが、直近の『桃太郎電鉄』シリーズのコンソール向け作品が任天堂のプラットフォームに独占販売されてきた点だろう。2010年発売のPSP向け『桃太郎電鉄タッグマッチ 友情・努力・勝利の巻!』以来、3作品はすべて任天堂のプラットフォームで発売。ほかのプラットフォームに移植されることもなかった。またそのうちニンテンドー3DS向け『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』は任天堂が販売を担当していた。

そうした背景もあり、シリーズ最新作『桃太郎電鉄ワールド』も(任天堂が販売担当であり)カタログチケットを利用できるのではないかといった問い合わせが発売前から寄せられていたようだ。前述のとおり、任天堂サポート公式Xアカウントは『桃太郎電鉄ワールド』発売に先がけて、11月8日に本作の販売元が任天堂ではない点を強調するという珍しい投稿をおこなっていた。

この投稿の影響もあってか、X上では一定数のユーザーに「『桃太郎電鉄ワールド』はカタログチケットで買えない」ことが周知されている様子も見られる。しかし一方では先述のとおり、このことに発売日になって気づいたと報告するユーザーも散見されるわけだ。


ちなみにX上では、11月14日にWB Gamesが発売したNintendo Switch版『ホグワーツ・レガシー』にカタログチケットを使えないと気づいたことを報告するユーザーもちらほらと見られる。『桃太郎電鉄』シリーズに限らず、そもそもカタログチケットが任天堂が販売するタイトルを対象としている点を知らないユーザーもいるのかもしれない。『桃太郎電鉄ワールド』も『ホグワーツ・レガシー』も、カタログチケットの利用条件を覚えていない新規利用者やライトユーザーからも幅広く注目を集めていると見られる。

なおチケットを利用できる今後発売予定の新作には1月19日発売の『アナザーコード リコレクション:2つの記憶 / 記憶の扉』や2月16日発売の『マリオvs.ドンキーコング』などがラインナップされている。ただしカタログチケットには引き換え有効期限もあり、期限はチケット購入から12か月間(365日間)。今後発売される作品を残り片方のカタログチケットで購入予定の場合は、チケットの購入日をチェックしておくといいだろう。

『桃太郎電鉄ワールド』はコナミデジタルエンタテインメントより、Nintendo Switch向けに発売中だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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