『LoL』新チャンピオン「フェイ」12月6日に実装へ。計10種のスキルを巧みに撃ち分ける芸術家メイジ

 

Riot Gamesは11月19日、『League of Legends』(以下、LoL)の166体目のチャンピオンとなる「フェイ」の概要を発表した。12月6日に適用されるパッチ13.24にて実装される予定だ。


韓国にて11月19日に開催された世界大会「World Championship 2023」の決勝戦におけるイベントにて、フェイのトレイラーが公開された。またRiot Gamesはトレイラーの発表に合わせ、スキル紹介ページを同時に公開した。

フェイは10月に公開されたチャンピオンロードマップ内などで、以前よりその存在を明かされていた。Riot Games は2023年の新規実装チャンピオンについて、「プレイスタイルの複雑さの幅を広げること」を目標としており、今年実装されたなかでは、ナフィーリは使いやすく、ミリオとブライアーは中程度の複雑さを想定してリリースしたという。

そして今回実装されるフェイは「とても複雑なチャンピオン」として設計されているようだ。『LoL』において、スキルは基本的にQ・W・E・Rの4つだ。しかしフェイは合計で10個のスキルをもっている。沢山のスキルを巧みに撃ち分け敵に圧力をかけることで、フェイの真価が発揮できるのだろう。


フェイはQ・W・Eを使用することでそれぞれの「題材」を描く。デフォルトではQキーのスキル「題材:厄災」では主にダメージを与える。方向指定のQQ「荒廃の炎」、QE「沸き立つ大地」で敵にダメージを与えながらプレッシャーを与える立ち回りが重要になってくるだろう。そして体力の減少量に応じてダメージが上がるQW「断ち切る稲妻」でとどめを刺す、というような運用になりそうだ。

Wキーのスキル「題材:静謐」は一転して味方や自分に強化効果を与える。WQ「流るる蒼」では移動速度が上昇し、WW「内省の泉」ではシールドを獲得する。WE「迸る光彩」は味方に影響を及ぼすことはできないが、次に使う通常攻撃とスキルに、マナを回復する効果を付与する。時にはダメージを出すだけでなく、W「題材:静謐」のスキルを活かして味方をサポートする、といった場面もあるかもしれない。


そしてEキーのスキル「題材:苦悩」は相手に対して行動を妨害する効果を付与する。EQ「恐怖の形相」はフィアー(逃走)効果を与える。方向を指定して撃つことができるため、敵の挟撃をやり過ごす手段として有用なようだ。EW「深淵の眼差し」は指定した地点の視界を確保しつつ、命中した敵に数秒間のスネア効果を付与する。EE「粉砕の牙」は複数の敵を中央に引き寄せながらスロウ状態にさせるスキルだ。

Rキーの「絶望の渦」はアルティメットスキルだ。敵に当たると数秒間円形の範囲が拡大していき、最後には爆発し、継続的にダメージを与える。円形範囲の中に入っている敵には、蓄積する「絶望」の効果が付与され、スタックごとに一定割合のスロウ効果がつく。集団戦で多くの敵を巻き込むことができれば、一気に戦局を変えられるだろう。

とはいえ、フェイには機動力が欠けており、体力も少ないという。アサシンなどに飛び込まれてしまえば、スキルを撃ち分ける間もなくやられてしまうだろう。相手に倒されずにダメージや行動妨害をし続けるといった、絶妙な立ち位置の維持が求められそうだ。


トレイラーでは、フェイが実装済みのチャンピオン「ジン」に対して「自分の心にまとわりつく破壊と絶望を明るみに引きずり出した人物だ」と言及している。暗殺者であり、芸術家でもあるジンが、フェイとどうして関わりを持ち、そしてどんな影響を与えたのか。いずれ語られるであろうバックストーリーからも目が離せない。

League of Legends』の新チャンピオン「フェイ」は12月6日に適用されるパッチ13.24にて実装される見通しだ。