Flashゲーム『人生オワタの大冒険』など3作品が再公開。トラップ満載の死にゲーが、再びブラウザ上からプレイ可能に

キング氏は11月19日、『人生オワタの大冒険』などを再公開した。再公開されたのは、『人生オワタの大冒険』『ロッコちゃん(Rokko Chan)』『人生オワタの大冒険2』の3作品。同氏のサイト内にて、再びブラウザ上から無料でプレイ可能なっている。

国内のクリエイターであるキング氏は11月19日、『人生オワタの大冒険』などを再公開した。再公開されたのは、『人生オワタの大冒険』『ロッコちゃん(Rokko Chan)』『人生オワタの大冒険2』の3作品。同氏のサイト内にて、再びブラウザ上から無料でプレイ可能なっている。


再公開された作品の一つ『人生オワタの大冒険』は、即死ギミックばかりのステージを攻略していく、いわゆる「死にゲー」の2Dアクションゲームである。同作でプレイヤーはアスキーアートのキャラクター人生オワタを操作し、ゲームの攻略に挑む。主人公のアクションとしては、ジャンプや遠距離攻撃のオワタバスター、自爆などが使用可能。そうしたアクションを駆使して、アスキーアート風のグラフィックで構成されたステージを進んでいくのだ。

ただし同作のステージ内には多数の罠が仕掛けられている。見えているトゲや敵はもちろん、動作するまで見えないギミックも多数存在。主人公の人生オワタはトラップや敵の攻撃によって即死するので、プレイヤーは屍を積み上げながら手探りでゲームを進めることになる。ステージ構成や敵の動作パターンを見極めて攻略するゲームプレイが特徴だろう。また『ロッコちゃん』は、『ロックマン』シリーズ風の2Dアクションゲーム。『人生オワタの大冒険2』は、2020年8月に公開された2Dアクションゲームである。


同作は、2007年頃より公開されていたFlash作品である。Flashを用いた作品の中でも著名なタイトルのひとつであり、ブラウザ向け高難易度2Dアクション『I WANNA BE THE GUY』などにも影響を及ぼすなど、多くのプレイヤーに遊ばれてきた。しかし、2020年末にFlashのサポートが終了。同作もFlashを用いた作品であるため、基本的にはプレイできなくなっていた。

今回の再公開にあたっては、オープンソースのFlashエミュレーター「Ruffle」を採用。『ロッコちゃん』『人生オワタの大冒険2』もあわせた3作が、再びブラウザ上からプレイ可能になっている。なお著名なFlash作品としては、TANAKA U氏による作品群がライブラリswf2jsを使用する形で再公開。記事執筆時点で、同氏の作品は『艦砲射撃!』『マテリアルスナイパー』などを含めた16作品が再公開されている。往年のFlash作品の多くはFlashのサポート終了により公開終了となっていたが、再公開の流れが来ているのかもしれない。


『人生オワタの大冒険』を手がけたのは、国内のクリエイターであるキング氏だ。キング氏のX(旧Twitter)アカウントによると、『人生オワタの大冒険』の制作当時、同氏はFlash職人に憧れるただの大学生だったという。公開当初はリフトのある画面だけで完結する作品だったが、Flash系まとめサイトへの掲載をきっかけにアクセスが増加。多くの注目が集まったことで、続きを作ることにしたそうだ。その後同作をきっかけに派生作品がいくつも登場。同氏自身は、『ワールドフリッパー』にバトルプランナーとして参加するなど、ゲーム業界でフリーランスとして活躍しているようだ。

『人生オワタの大冒険』『ロッコちゃん』『人生オワタの大冒険2』の3作品は、キング氏のサイト「王の巣窟」内にて再公開中だ。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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