個人開発者のeieio氏は11月16日、オンラインにらめっこ対戦ゲーム『stranger video』を公開した。ブラウザ上からプレイ可能で、PCのほかAndroid/iOSなどからも無料で利用できる。
『stranger video』は、見知らぬ他人とにらめっこを繰り広げるブラウザゲームだ。文字通りのにらめっことして“自分の顔”でプレイするため、ウェブカメラを備えたPCか、カメラ機能が利用できるスマートフォンなどが必要となる。
ブラウザで『stranger video』に接続したら、まずは「enable your webcam(ウェブカメラを有効化)」のボタンを押して、カメラ利用を許可することとなる。すると、プレイヤーの顔の部分だけが選別されトラッキング開始。プレイヤーがしばらく目を閉じると、チャイムが鳴り響き、同じように画面に向かう世界のどこかの誰かと対戦することになる。画面に映し出された他人(stranger)とにらめっこし、どちらかがまばたきをしたり顔を隠したりすると対戦終了。勝敗自体はプレイヤー各々の認識に委ねられているもの、“まばたきしたら負け”といったルール設定を自分の中で取り決めるのもいいだろう。
筆者が実際に本作をプレイしてみたところ、さまざまな人種のユーザーたちと対戦することができた。接続者数はやや控えめで、マッチングしづらいタイミングもあれば、逆に立て続けにマッチングが成立することもあった。マッチが始まらない時は、時間をあけて試してみるのもよいだろう。
『stranger video』を手がけたのは、個人開発者のeieioことNolen氏だ。同氏は本作を開発した背景についても自身のブログなどで語っている。同氏はランダムチャットサイトのOmegleを真似しつつ、もっと安心して使えるような仕組みを実現したかったという。一方で、「少し落ち着かない」「ゲームのような、奇妙なインターネットアートのような」体験を作りたいとも思っていたそうだ。そのためチャットや音声などはなく、その場かぎりのにらめっこで終了するシステムとなっているのだろう。
同氏は『stranger video』のほかにも、itch.ioにてさまざまなゲーム作品を公開している。例としては、画面を動かしてDVDのスクリーンセーバーのロゴを画面端に追いやるゲーム『Get the DVD Screensaver Icon into the Corner』やスウェーデンの家具ストアとの舞台設定で展開される『Vampire Survivor』系作品『swedish furniture conglomerate survivors』など、一風変わったコンセプトの作品が多い。『stranger video』についても、そうしたセンスが発揮された1作だろう。
『stranger video』は同作Webサイトより、PC/Android/iOSなどからブラウザで無料プレイ可能だ。