マルチ強盗FPS『PAYDAY 3』前作のマップ2種リメイクへ。新スキルライン「トランスポーター」などの無料コンテンツ追加、チャレンジ要素が緩和調整

 

デベロッパーのStarbreeze Studiosは11月14日、クライムFPS『PAYDAY 3』の「Dev Update 01」を公開した。前作『PAYDAY 2』のマップである「Cook Off」と「Murky Station」がリメイクされるほか、バッグを同時に2つ持ち運びできる新スキルライン「トランスポーター」の実装を発表した。これらはすべて無料コンテンツとして実装予定。また、チャレンジやレベルアップ面が緩和され、遊びやすくなるQoLアップデートも予定されている。

『PAYDAY 3』は、オンライン4人協力プレイ対応のクライムFPS『PAYDAY』シリーズの最新作だ。アメリカ・ワシントンDCを舞台とした前作『PAYDAY 2』から数年後、犯罪集団Payday Gangはニューヨークにて新たな強盗計画に挑む。このたび公開された「Dev Update 01」は、本作を手がけるStarbreeze Studiosの開発陣が、本作に今後追加される予定のコンテンツを紹介していく内容となっている。今回はElisabeth Elvestad氏とAlmir Listo氏、そしてAndreas Hall-penninger氏が登場している。

まず動画冒頭で、本作のサポートが停滞していた事態について、リード・プロデューサーであるAndreas氏からユーザーへの謝罪と説明がおこなわれた。Andreas氏は、サポートアップデートが停滞していた理由について、“アップデートごとにプレイヤーの進捗が消去されてしまう危険性を含んだ問題が発見されたため”だと説明している。テスト環境において、アップデートの安全性が確認される必要があったというわけだ。今後のアップデートでは同様の問題が起こらないように努めるとともに、心待ちにしていたユーザーに対して同氏からは謝意の言葉が述べられている。


動画ではつぎに、無料コンテンツとして追加される予定の2つのリメイクマップ「Cook Off」と「Murky Station」が紹介されている。これらのステージは前作からのエッセンスを引き継ぎながらも、『PAYDAY 3』らしいゲームプレイとなるように、マップ全体に細かな調整が加えられているとのこと。前作同様の設定であるならば、「Cook Off」は銃撃戦をメインとしたラウドのみ、「Murky Station」は隠密をメインとしたステルスのみのゲームプレイとなることだろう。音楽は『PAYDAY 3』においてサウンドトラックの大部分を手がけるミュージックコンポ―サーのGustavo Coutinho氏が担当するとのこと。

また本マップの追加にともない、契約者として前作『PAYDAY 2』で主要キャラクターであったLocke(ロック)が再登場する。Almir氏によると、Lockeは前作のエンディング後、Paydayギャング同様に“ギャングを快く思わない者たち”から暗殺者を仕向けられ、命からがらの状況でギャングと再会することに成功したという。新しいビジュアルで再登場するLockeとPaydayギャングが、今後どのような仕事を熟していくのか注目したい。


このたびの「Dev Update」では次期アップデートで、無料コンテンツとして新スキルライン「トランスポーター」が追加予定であることも明かされた。トランスポーターは「戦利品バッグ」を2つ同時に持ち運びできることが可能なスキルラインとなっているとのこと。バッグ運搬や死体の持ち運びなどに重宝するスキルとなりそうだ。

さらにチャレンジ・レベルアップ面にも調整が加えられる予定であることが明かされている。本作の既存バージョンでは、キャラクターのレベルアップのために必要な経験値はチャレンジを完了することでしか獲得することができない。しかしAlmir氏によると、今後は強盗を完了するだけで経験値が入るように調整されるとのこと。また次にどのチャレンジを完了すればいいかの指標となる、いわゆる“おすすめ”チャレンジを教えてくれるHUDが追加され、チャレンジの進捗を画面上に可視化するトラッカーも追加されるとのこと。レベルアップに必要な手順が全体的に緩和される調整となっているわけだ。


『PAYDAY 3』は、PC(Steam/Epic Gamesストア/Microsoft Store)/PS5/Xbox Series X|S向けに発売中。前進するPaydayギャングの軌跡を追いながら、今後の追加要素にも注目していきたい。