TRPGオンラインセッションツール「ココフォリア」最新アプデの“自由配置”が話題。イマジネーションそのままに、オブジェクト微調整が可能に
ココフォリア公式は11月14日、XおよびPixiv Fanbox上でTRPGオンラインセッションツール「ココフォリア」のv1.28.0をリリースしたことを発表した。今回のバージョンアップでは、ルームメンバーの権限管理機能やパスワードログイン、一部UIの変更などのほか、「自由配置モード」が追加。この機能の自由度がX(旧Twitter)上で話題になっている。
TRPGはテーブルトークRPGの意で、代表的な作品に『ダンジョンズ&ドラゴンズ(D&D)』や『クトゥルフの呼び声(CoC)』などがある。ゲーム機などを使わずサイコロや紙などを用いて、ルールブックに従い会話を主な手段として遊ぶ対話型のRPGだ。その性質上、TPRGは実際にある場に人が集まって直接話をしたり、紙や駒を用いたりして遊ぶ必要があった。
TRPGをオンラインでプレイ可能にしたセッションツールも登場しており、「ココフォリア」はそのひとつだ。サイコロ(ダイスロール)をシミュレートしたり、それぞれのシーンに必要な画像を部屋ごとに保存できたりする機能が存在している。またTRPGだけでなく、マーダーミステリーやその他ボードゲームを遊ぶ場としても活用することができる。スマートフォンにも対応しているため、環境を選ばずにTRPGなどがプレイ可能となる。
ココフォリアは2019年に無料ツールとしてリリースされて以来、何度もアップデートがおこなわれてきた。今年3月には月々500円で追加機能が開放される「CCFOLIA PRO」がリリースされたり、9月の前回アップデートではダイスロール演出が強化されたりしていた。そして今回、v1.28.0が11月14日にリリース。アップデートの詳細はココフォリア公式のPixiv Fanbox上に記載されている。
v1.28.0の追加要素としてとりわけ注目を集めているのが「自由配置モード」だ。これまでココフォリア上では、ルームを作成した際にグリッド付きの盤面が表示され、TRPGで使用する駒やカードなどといったオブジェクトはグリッドに沿った状態で配置されるようになっていた。そのため、状況によってはオブジェクトを配置したいときにグリッド上に移動してしまい微調整がききづらい、といったような現象もあった。
それが「自由配置モード」によって、グリッドを無視して自由にオブジェクトを置くことができるようになった。なおモードは切り替え可能なため、従来のグリッドモードのままでも利用可能だ。
この自由配置モードの追加には多くの反響がSNS上で集まっている。ルームでオブジェクトの見た目を揃えたいときにずれてしまうことがなくなるといった反応や、駒などを詰めておくことができるため盤面をより効率的に使えるというような、喜ぶ声が多くみられる。
筆者も実際にルームを作成しココフォリア上でトランプを並べてみた。右側が従来のモードのままトランプを並べ、左側は自由配置モードを使用して並べたものになる。画像からもグリッドに関係なく配置できていることが確認できるだろう。より盤面の配置における自由度が上がる一方で、自由配置モードではグリッドに沿って配置されないので、素材などを揃える際には細かな調整が必要となる。どちらのモードを使うかは、好みや状況によって切り替えていくことになりそうだ。ただいずれにせよ、イマジネーションをより自由度高く盤面化できる機能は、ユーザーたちに大いに歓迎されたようだ。
そのほか今回のアップデートでは、ルームメンバーの権限を管理できる機能が追加され、見学やサブマスターといった役職を他ユーザーに付与することができるようになった。ほかにも前景・背景に使っている画像を自動でトリミングしてくれる機能などが追加された。新しくなったココフォリアはより使いやすくなっているといえる。気になった方は新機能を使った卓を立ててみてはいかがだろうか。
「ココフォリア」 は無料にて、公式サイトからPC/Android/iOS用ブラウザなどで利用可能だ。