『原神』新キャラ・フリーナの登場で、初期のキャラクターも再脚光を浴びる。ジン団長やバーバラなど、全体回復もちが再活躍
HoYoverseは11月8日、『原神』にてアップデートVer.4.2「罪人の円舞曲」を配信開始した。同アップデートでは新たな魔神任務や新エリアなどが登場。新キャラクターとしてはフォンテーヌの神・フリーナが登場しているが、彼女の実装によって初期のキャラクターなども脚光を浴びているようだ。
『原神』は、HoYoverseブランドより展開中のオープンワールドアクションRPGである。本作の舞台は、7つの国や元素が存在する世界テイワットだ。主人公の旅人は、相棒のパイモンとテイワットの各地を冒険。行く先々での騒動とともに、世界を巡る旅が描かれている。また本作でプレイヤーは、4人のキャラクターをパーティーへ編成して、フィールド上での戦いや探索を繰り広げていく。キャラクターは主にガチャ相当の祈願での入手となっており、アップデートによって多数のキャラクターが追加されてきた。なおサービス開始当初のプレイアブルキャラクターは22名ほどだったが、Ver.4.2現在では70名以上に及んでいる。
そんな『原神』のVer.4.2「罪人の円舞曲」では、新プレイアブルキャラクターとして「フリーナ」が実装された。公式サイト上の紹介文によるとフリーナは、あらゆる水、あらゆる土地、あらゆる民と法律の女王。民に深く愛されており、いつも観衆の視線を気にしているという。
プレイアブルキャラクターとしてのフリーナは、水元素のキャラクターだ。元素スキルの効果が重撃を撃つ度に変化する性質をもっており、ウーシア時の元素スキルでは、召喚した3体のサロンメンバーが敵へ水元素で攻撃。パーティーメンバーのHPが50%以上なら、各キャラクターのHPを消費することで、サロンメンバーの攻撃の威力がアップする。もう一方のプネウマ時の元素スキルでは、衆の水の歌い手を召喚してフィールド上のキャラクターを回復する。
さらに元素爆発では敵へ水元素範囲ダメージを与えると同時に、パーティー内のキャラクターのHP増減を条件に、パーティー全体へダメージバフと治療効果アップを獲得。ダメージバフの量は育成状態に大きく左右されるが、無凸天賦Lv10でも最大75%のダメージバフを得られるなど、大きな強化効果が獲得可能になっている。フリーナは強力なバフ効果などをもつが、同時にHP消費やHP増減といった要素により、基本的には少々扱いの難しいキャラクターといえるだろう。
フリーナを編成する際には、ウーシア時の元素スキルによるHP消費、元素爆発のバフ効果条件となるHP増減、双方を考慮して全体回復効果をもつキャラクターがパーティーに欲しいところだ。全体回復効果をもつ最近のキャラクターとしては、Ver.3.6にて初実装された白朮や、Ver.4.2にて実装されたシャルロットなどが挙げられる。特に白朮については、元素スキル/元素爆発の両方で全体回復が可能なこともあり、有力な編成候補として考えられているのだろう。
一方で、最近は編成例が少なくなってきていた、初期実装キャラクターを含めたヒーラーたちも編成候補として注目されているようだ。X(旧Twitter)やYouTubeなどを見る限りでは、フリーナにあわせてバーバラやジンの編成例が多く見られる。バーバラは、元素スキルによる単体回復効果、元素スキル中のバーバラの攻撃を条件とした全体回復、元素爆発での全体回復と、回復手段が豊富なキャラクター。凸効果の中には、蘇生効果も所持している。サービス開始当初の配布キャラクターでもあったため、過去にお世話になった旅人も多いことだろう。
マグロヘッド氏による動画。フリーナの登場により注目を集めているキャラクターの一例
ジンは、元素スキル/元素爆発による風元素ダメージやノックバック、拡散反応を利用したデバフや運用が可能なキャラクター。同時に天賦による攻撃時の全体回復効果と、元素爆発起動時の強力な全体回復と回復効果つきエリアを生成する能力もあわせもっている。恒常星5キャラクターの1人であるため、長く遊んでいる旅人なら所持しているのではないだろうか。
共にヒーラーとしては十分な性能を有しており、サービス開始当初は多数の旅人のパーティーに編成されていた。しかし初期のキャラクターは、最近のキャラクターに比べてシンプルな性質であるためか、キャラクターが増えるに連れて編成例は少なくなっていた。フリーナの編成時には全体回復スキルが欲しくなるが、バーバラとジンは共に十分な全体回復能力をもっているため、候補になっているわけだ。
バーバラについては、単純に元素爆発によるダメージバフの増加や、元素スキル中の全体回復を活かしたいわゆるモノハイドロ編成(水元素3人+風元素1人による反応に頼らない編成)でのアタッカー運用のなども見られる。ジンについては十分な回復能力に加えて、風元素であるため聖遺物「翠緑の影」のデバフを扱える点が採用の理由となっているようだ。2人以外にも、 バーバラと同じく回復とアタッカーも兼任できるノエルや、恒全体回復持ちの七七や早柚など、フリーナとあわせたさまざまなヒーラーの編成が見られる。
いずれにせクセの強い新キャラクターの登場により、過去のヒーラーたちが再び脚光を浴びているわけだ。運営型ゲームでは、新しいキャラが強くなりがちで、古いキャラはなかなか居場所がなくなっていく傾向がある。しかしこうした古いキャラを活かすような新キャラが出てくれば、そうしたキャラに思い入れがあるプレイヤーには嬉しいことだろう。
『原神』は、PlayStation 4/PlayStation 5/PC/iOS/Android向けに配信中だ。