空登りアクション『オンリーアップ!OnlyUP!』Nintendo Switch向けにいきなり発売。しかし本家『Only Up!』とは別物なので注意

Elusor Gamesは11月9日、『オンリーアップ!OnlyUP!』を発売した。ゲームプレイやタイトルは酷似しているものの、SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』とは無関係と見られる。

Elusor Gamesは11月9日、『オンリーアップ!OnlyUP!』を発売した。対応プラットフォームはNintendo Switch。ゲームプレイやタイトルは酷似しているものの、SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』とは無関係と見られる。


『オンリーアップ!OnlyUP!』は、空登り3Dアクションゲームだ。舞台となるのは穏やかな波音響く島。プレイヤーはアロハシャツの青年を操作し、なぜか空にぽっかりと空いた「ブラックホール」を目指すことになる。空中に雑然と配置されたさまざまなオブジェクトをひたすらよじ登っていくのみ。ミスは許されず、落ちると落ちた位置から登り直しとされている。ただしメニュー画面には「チェックポイントをロード」との項目も見られ、チェックポイントも用意されているようだ。

本作はタイトルやゲームプレイを見るに、SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』をもとにしていると見られる。同作も空中に無数に配置されたオブジェクトをよじ登る、落ちるとやり直しといった要素を備えるゲーム。今年5月にリリースされ、Twitchなどストリーミング配信サイトを中心に国内外で人気を博した。一方で現在は開発元の意向で販売終了となっており、購入者は引き続きゲームをプレイできるものの、『Only Up!』が販売されていた痕跡が限りなく消し去られる対応がとられた(関連記事)。

本家は姿を消した一方で、『Only Up!』のフォロワー的作品は続々とリリース・発表されている。中には『Only Up!』のタイトルそのものを勝手に用いていると見られる作品もあり、ユーザーからは混乱が生じている状況だ(関連記事)。本作『オンリーアップ!OnlyUP!』も似たタイトルが銘打たれているものの、本家『Only Up!』の開発元であるSCKR Gamesとは無関係と見られる。


ニンテンドーeショップによると本作のメーカーはElusor Games。これまでNintendo Switch向けにローグライクアクション『モンスター駆逐艦』や航空会社シム『アビア・コーポレーション』などをリリースしてきたメーカーだ。またゲーム内表記によるとPlitka Gamesが開発を手がけているようだ。

ちなみに本作『オンリーアップ!OnlyUP!』には、アクションの種類が本家よりも多く用意。匍匐やしゃがみのほか、絶壁につかまったまま左右に移動したり、つかまった状態から背後にジャンプしたりといったアクションも可能となっている。

とはいえ、これは本家『Only Up!』ではなく、あくまで模倣作品。ゲームとしては別物であるし、『Only Up!』のネームバリューを利用した便乗作品でもあるので、そうした狙いを把握した上で購入するかどうかを検討してほしい。




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Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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