任天堂、『桃太郎電鉄ワールド』は「任天堂製品じゃない」と強調。ニンテンドーカタログチケットは使えません

任天堂は11月8日、『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』について同社が発売するソフトではない点を強調。ニンテンドーカタログチケットの引き換え対象ではないことを案内した。

任天堂は11月8日、『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』(以下、桃太郎電鉄ワールド)について同社が発売するソフトではない点を強調。ニンテンドーカタログチケットの引き換え対象ではないことを案内した。本作はNintendo Switch向けに11月16日に発売予定。


『桃太郎電鉄ワールド』は、今年で35周年を迎えるボードゲーム『桃太郎電鉄』シリーズの最新作だ。最大4人でのローカル・オンラインマルチプレイに対応。プレイヤーは社長となり、サイコロを振って各地を巡り物件を手に入れながら、総資産ナンバーワンとなることを目指す。

世界中が舞台となる本作では、シリーズ初となる球体のすごろくマップが採用された。また、移動カードも飛行機に一新。プロペラカードやジェットカード、超音速カードなど、1度に振れるサイコロの数に合わせて、飛行機のバリエーションも豊富に取り揃えられている。このほか世界各地の物件やイベント、歴史ヒーローなどにも、世界を学べる新要素が用意されるという。

今回任天堂サポートXアカウントは、『桃太郎電鉄ワールド』についてニンテンドーカタログチケットの引き換え対象かどうかを訊く問い合わせが寄せられていると説明。同社が発売するソフトではないため、引き換え対象ではないと注意喚起した。


ニンテンドーカタログチケットは、Nintendo Switch Online加入者限定商品だ。対象ソフトのうち任意の2本を引き換えできる。チケットは税込9980円で販売されており、対象ソフトに税込4990円以下のソフトは含まれない。そのため2本のソフトをいずれも定価よりもお安く買えるチケットとなるわけだ。対象ソフトは発売前の新作を含め幅広くラインナップ。一方で対象として選ばれるソフトは、販売元が任天堂のタイトルのみとなっている。

一方『桃太郎電鉄ワールド』はコナミデジタルエンタテインメント(以下、コナミ)が販売を手がけるソフトだ。ニンテンドーeショップ上にメーカーはKONAMIと記載されている。にもかかわらず上記の注意喚起がおこなわれた点を見るに、本作を「任天堂の販売するソフト」と誤認して問い合わせるユーザーが多かったのかもしれない。


『桃太郎電鉄』シリーズといえばかつてハドソンが手がけていたシリーズながら、同社は2005年にコナミに買収。その後は子会社としてWii向け『桃太郎電鉄2010 戦国・維新のヒーロー大集合!の巻』やニンテンドーDS向け『桃太郎電鉄WORLD』などを展開していた。しかし2012年3月に同社はコナミに吸収。同社のブランドとして名を残していたものの、ブランド名としてのハドソンも2013年末をもって消滅した。

その後発売されたニンテンドー3DS向け『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』は任天堂が販売を担当。またNintendo Switch向けの『桃太郎電鉄 〜昭和 平成 令和も定番!〜』はコナミが販売を担当している。

以上のように『桃太郎電鉄』シリーズのコンソール向け作品は『桃太郎電鉄WORLD』以降、任天堂のプラットフォーム向けに展開されてきた。また『桃太郎電鉄2017 たちあがれ日本!!』は任天堂が自ら販売を手がけたこともあり、『桃太郎電鉄』は“任天堂のゲーム”といった印象をもつユーザーが一定数いるのかもしれない。


とはいえ任天堂が注意喚起したように『桃太郎電鉄ワールド』はコナミが販売を手がけるソフトだ。ニンテンドーカタログチケットを利用することもできないため購入を検討している場合は注意されたい。なお同チケットを利用できる直近の新作は11月17日に発売のリメイク版『スーパーマリオRPG』となっている。この機会にチケットの対象となる新作タイトルをチェックしておくのもいいだろう。

『桃太郎電鉄ワールド ~地球は希望でまわってる!~』はコナミデジタルエンタテインメントにより、Nintendo Switch向けに11月16日発売予定だ。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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