桜井政博氏の動画きっかけに、『スマブラSP』“リブート作が出るならどのキャラを参戦させるか”議論盛りあがる。「ぼくのかんがえたさいきょうのスマブラ」お披露目大会

『スマブラSP』を新しく「リブート」するならどのキャラを参戦させたいかという議論が、SNSやReddit上で盛りあがっている。発端となったのは、『スマブラ』シリーズのディレクターである桜井政博氏の動画だ。

2018年に発売された『大乱闘スマッシュブラザーズ SPECIAL(以下、スマブラSP)』。現在ではすべてのファイターの追加が完了し、バランス調整を含むアップデートも終了した。そんな本作を新しく「リブート」するならどのキャラを参戦させたいかという議論が、SNSやReddit上で盛りあがっている。


発端となったのは、『スマブラ』シリーズのディレクターである桜井政博氏のYouTubeチャンネル「桜井政博のゲーム作るには」に投稿された1本の動画だ。桜井氏は10月30日、「大乱闘スマッシュブラザーズSPECIAL 【企画コンセプト】」と題し、『スマブラSP』の企画意図や、開発の裏話などを語った。その中で桜井氏は次回作の可能性および『スマブラ』シリーズの今後に触れ、「今後も今までと同じような拡大路線になることはあり得ないと考えている」と自身の見解を示した。

桜井氏の動画は、海外向けに英語字幕がついたバージョンも制作され、YouTube上に投稿されている。上記の動画も同様に投稿され、海外ユーザーに視聴されたのだろう。本稿執筆時点では、英語字幕版の動画は約12万再生を記録している。

また海外メディアSource Gamingが、X上に上述の当該部分についての投稿をしたところ、70件以上の返信がついた。全世界累計で3000万本以上販売されていることもあり、『スマブラ』シリーズに対する世界的な関心の高さが見てとれる。


その結果、「もし『スマブラ』シリーズがリブートされた場合、参戦キャラは誰になるのか」と各々が勝手に予想、あるいは希望を詰め込んだキャラリストが作成されているようだ。内容はXやRedditなどで共有され、盛りあがっているようだ。

X上などに投稿されたリストの内容はユーザーによってバリエーションに違いはあるものの、マリオやカービィ、フォックスなどといったシリーズ恒例のキャラが入っている。そして新規参戦キャラとしては『スマブラSP』発売以降に発表されたゲームタイトルのキャラを中心に、ユーザーお気に入りのキャラが追加されているというのが基本的な構成だ。

しかしリストでは、『スマブラX』などで複数ファイターの参戦が見送られたように、既存キャラのうちいくつかが削られている。これは桜井氏も動画で言及したように、ファイターを全員参戦させるための膨大な手間とコストを鑑みて、“スマブラリブート”ではいくつかのキャラを削らざるを得ないとユーザーに認識されているためだ。特に基本的な技の構成が同じダッシュファイターや、シリーズの中でも参戦数の多いシリーズのキャラ、使用率が多くないとされるキャラなどが“リストラ対象”として選ばれてしまう傾向にあるようだ。

具体的な新規参戦キャラには『ゼノブレイド3』からノアやミオ、『ファイアーエムブレム エンゲージ』からリュール、『ポケモンSV』からマスカーニャなどが名を連ねている。キャラが多いとされ削られたシリーズであっても、新作で登場したキャラが出てほしいという希望によるものだろう。

そして他社とのコラボキャラとして『クラッシュバンディクー』のクラッシュや、『ストリートファイター6』のルークがリストに多く載っているようだ。ユーザーによってはDLCでの追加ファイターを見越したリストも作成しており、用意周到さがうかがえる。

https://twitter.com/XinguIarity/status/1718930556032049615
https://twitter.com/RyGoesPOP/status/1719153526163509350


またこの流れに乗って、「キャラ選択画面」を作った人も現れた。Voyager氏は「SUPER SMASH BROS. REBOOT」というタイトルのロゴが入った画像とともに、『スマブラ』シリーズのキャラ選択画面を模したテンプレート画像をX上に投稿した。これは『スマブラ』シリーズについての動画を投稿しているコンテンツクリエイターDelzethin氏が、リブートでのキャラ参戦案を公開した際に用いたテンプレートだ。キャラの枠は53個あり、“リブート”とするにはやや枠が多めな印象だが、早速このテンプレートを使ってリストを作ったユーザーも見うけられる。

今回、特に任天堂や桜井氏から公式に情報の公開があったわけではないが、参戦リスト作りが盛りあがっているのは、それほどまでに『スマブラ』というタイトルが大きく、注目されていることの証左といえる。自分もリストを作ってみたいという方は、Voyager氏が公開したテンプレートなどを用いて、参戦してほしいキャラをリストアップしてみるといいだろう。

Kosuke Takenaka
Kosuke Takenaka

ジャンルを問わず遊びますが、ホラーは苦手で、毎度飛び上がっています。プレイだけでなく観戦も大好きで、モニターにかじりつく日々です。

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