マルチ協力対応・採掘ゲーム『Mining Mechs』がSteamで好調スタート。“日本への特別感謝メッセージ”を公開した開発者に、その事情を訊いた

デベロッパーのDelayed Victoryは10月27日、『Mining Mechs』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

デベロッパーのDelayed Victoryは10月27日、『Mining Mechs』を配信開始した。対応プラットフォームはPC(Steam)。本作はさっそく小規模作品として好調な同時接続者数を集め、Steamユーザーレビューでも高評価を獲得するよい滑り出し。また、日本国内ユーザーが多いようで、開発元がストアページにて日本ユーザーに特別な感謝のメッセージを送るに至っている。開発元にミニインタビューとして、その詳細について訊いた。

『Mining Mechs』は、オンラインマルチプレイ対応の採掘ゲームだ。プレイヤーはまず基本的な機能を備えた採掘メックを与えられ、地面を掘り進んでリソースを採掘。さまざまな鉱石やお宝を掘り当てたら、地上で換金できる。また、クエストをクリアすればまとまった金額が手に入る。そうして集めたお金で、メックを強化したり、新たに性能の優れたメックを購入してさらに採掘効率を上げていくのだ。また、本作は最大8人でのマルチプレイも可能。孤独な黙々とした採掘だけでなく、仲間とともに効率よく採掘稼業を進められるわけだ。

そんな本作は、リリース直後にSteamにおけるピーク時同時接続プレイヤー数659人を記録。小規模デベロッパーの作品としてはかなり好調な数字を見せている。また、本稿執筆時点の評価としても、132件のSteamユーザーレビューのうち94%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ゲームプレイの手軽さと、シンプルながら夢中になれる内容などが評価を受けているようだ。そして、本作開発元は11月1日、日本のプレイヤーたちに向けて、“特別な感謝”を伝えるメッセージをSteamにて公開。なぜ日本のユーザーに特別なメッセージが送られたのか、その詳細を開発者に直接訊くことができた。


まず、開発元は日本のプレイヤーへのメッセージにて、本作について「日本でこれほど人気になるとは思っていなかった」としている。その理由について訊いたところ「わからない」との回答。本作は日本的なゲームジャンルからも外れており、それが日本のユーザーに喜ばれたことは予想外だったそうだ。また、本作のプレイヤーの1/3以上を、日本人が占めているとのこと。開発者はオランダを拠点としており、遠く海を超えた日本で、多くのプレイヤーに遊ばれていることにも驚いているという。


そして、本作ゲーム内は日本語表示にも対応している。しかし、プレイにはさほど支障はないものの、そのクオリティは機械翻訳感を濃く感じる仕上がりとなっている。こうした部分のブラッシュアップの予定があるかどうかについて訊いたところ「今までそういった指摘がなく、気づかなかった」との回答があった。というのも「日本のユーザーはとても礼儀正しいためか、そうした指摘はなかった」ため気づかなかったそうだ。また、本作はソロ開発作品であり、翻訳にかける資金も乏しく、自身も日本語が扱えるわけではないため、クオリティチェックが難しいと説明してくれた。

そして日本国内プレイヤーへ伝えたいことを訊くと、開発者は「日本のプレイヤーと一緒に翻訳を改善していきたい」との願いを伝えてくれた。日本語クオリティの向上を手伝ってくれる日本ユーザーがいるかもしれないと、ささやかな望みをかけているようだ。開発元はDiscordサーバーなども開設しているため、有志は是非とも連絡してみてほしい。なお、前述のとおり、本作は現状の翻訳クオリティでもゲームプレイ自体にはほぼ支障ない状況となっている。


『Mining Mechs』はPC(Steam)向けに現在配信中だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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