ボス戦オンリーの少女剣戟アクション『巫兎 – KANNAGI USAGI -』Steamにて無料公開。めちゃくちゃ『Sekiro』ライクな作品として話題に

開発者のトの字(Tonoji)氏は11月3日、『巫兎 - KANNAGI USAGI -』を公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。

開発者のトの字(Tonoji)氏は11月3日、『巫兎 – KANNAGI USAGI –』を公開した。対応プラットフォームはPC(Steam)。無料でダウンロード可能となっている。

『巫兎 – KANNAGI USAGI -』は、ボスを相手に1対1の剣戟を演じていく、ステージクリア型の剣戟アクションゲームである.本作でプレイヤーは、和風の衣装を身にまとった兎耳の少女を操作。各ステージ内に待ち受けるボスを相手に、好きな順番で戦いを挑む。

本作では基本的に相手を刀で斬りつけても、持っている武器で防がれてしまい、ダメージを与えられない。一方で、相手の攻撃をタイミングよく防御して弾いたり、相手に攻撃を防御させたりすると、スタミナゲージにダメージが蓄積。さらにスタミナゲージを削りきると、相手が体勢を崩した隙に致命的な一撃を与えられる。本作では、まずは相手の攻撃を弾き、相手の体勢を崩すことで、強力なボスを打倒していくのだ。気を抜けば敗れる、緊張感のある1対1の剣戟が繰り広げられている。


ボスは全部で8体登場。それぞれのボスは異なるモーションやパターンを持っており、防御では防げない突きや薙ぎ払いを交えつつ、主人公へと斬りかかってくる。また主人公は倒れても、その場で一度は立ち上がれる。開発者であるトの字氏がX(旧Twitter)上で言及しているとおり、『Sekiro』ライクな戦いが待ち受けている。なお公称プレイ時間は約10分から20分程度だ。

本作はX上では開発中から一部で注目されていたが、公開後にも『Sekiro』ライクな作品として話題になっているようだ。開発者トの字氏による公開告知ツイートは、記事執筆時点で880リポストを突破。インフルエンサーのロッズ氏によるポストも、記事執筆時点で2300リポストを越えている。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で30件中96%の好評を獲得。『Sekiro』に似た作品であるとの声が多く挙げられているようだ。

ただし本作は、本家『Sekiro』と似たシステムを搭載しているだけの作品ではない。よく似た動きのボスや演出なども登場するものの、本作はボス戦のみに内容が絞られているほか、ボスとはすぐに再戦可能。剣戟の緊張感を残しつつ、バランスはカジュアルに調整されており、短編アクションゲームとして遊びやすくまとめられている。本家を強くリスペクトした内容が、評判に繋がっているのだろう。

本作は、開発者のトの字氏が手がけている。過去作としては、クリエイティブプラットフォーム 『Dreams Universe』上で作品を公開していたようだ。本作においては、X上(旧Twitter)上のポストを見る限り、2021年12月頃より制作をスタート。X上で開発状況を公開しつつ、制作が進められてきた。本作は無料公開となっているが、同氏のポストによれば“本家”に近い内容であるため、無料公開となったようだ。

なお、本作はSteamでは成人向けコンテンツとなっている。Steamのストアページ上の記載によると、露出の高い衣装や下着などの表現、飲酒を連想させる可能性、キャラクター同士で斬る・刺すといった暴力的な表現が、成人向けコンテンツとされている。開発者トの字氏も“エッチなシーンとかはない”と説明しており、上記の理由からSteam上での年齢制限が課されたのだろう。

『巫兎 – KANNAGI USAGI -』は、PC(Steam)向けに無料公開中だ。




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Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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