『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』“ミニ鳥望台”がにわかに流行る。3種のゾナウギアを使ってどこでも大ジャンプ
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』にて、鳥望台に匹敵するほどの射出力を誇るからくりを作ったユーザーが現れた。その有用さに注目が集まっている。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』は、Nintendo Switch向けに発売中のアクションアドベンチャーゲームだ。本作では、リンクの右手に宿る「ウルトラハンド」の能力によって物体やゾナウギアを組み合わせ、多数のものがビルドできるようになっている。制作物は国内外問わず、SNSなどで日夜共有され、ほかにも制作の途中で発見されたゾナウギアの変わった挙動や、ゲームの仕様などを利用したハイラルならではの“物理法則”も見出されている(関連記事1、関連記事2)。
そして本作には「鳥望台」という建造物が登場する。鳥望台はゲーム中ではワープ地点として登録することもでき、使用すると、リンクが台座に射出され天高く飛びあがる。初回使用時にはマップの開放がおこなえるほか、射出によって高度が稼げるため、空にある島を訪ねてみたり、高度を利用して遠くの地に向かったりすることが可能だ。
そんな鳥望台に匹敵するほどの射出力がビルドによって、しかも小規模な構成で得られた、と海外ユーザーによって報告された。Bloom氏によって投稿された動画では、杭と浮遊石、バネの3種類のゾナウギアを組み合わせ、射出されることにより700mほどの跳躍を実現している。
Bloom氏によってこの機構が発表されたのは今年の8月まで遡る。同氏の投稿によると、自分で考えついたものではなく、海外Discordサーバーが起源のようだ。Bloom氏は自身が編集者を務めるコンテンツクリエイターJoeDun氏の動画コンテンツとして取り上げることを提案し、9月にJoeDun氏のショート動画としてこの機構が紹介されると、ユーザーの注目を集めたようで、本稿執筆時点で45万再生を記録している。
このショート動画などが国内ユーザーの目にも留まり、その射出力から“ミニ鳥望台”としてにわかにX上で話題となっている。3種類のゾナウギアで制作可能という、ビルドまでの手軽さと、どこでも大ジャンプができるミニ鳥望台の有用さによって注目を集めたかたちだろう。
ちなみにミニ鳥望台がここまでの射出力をもつ理由について、海外掲示板Reddit上でユーザーによる推察がなされている。本作において、リンクの水平方向の移動速度には制限がかかっているが、垂直方向の移動速度には制限がかかっていないという。そのため水平方向にかかっていた速度成分が、垂直方向の速度にすべて注がれることになる、としている。したがって、この機構は大ジャンプには使えても、水平方向の加速には使えなさそうだ。
とはいえ、鳥望台がない箇所でも、杭を差し込む場所があればどこでも大ジャンプができるというのは非常に有用だ。この機構を活用することで、攻略や移動が楽になることもあるかもしれない。要求されるゾナウギアも少なく、作成方法も、杭の先端に斜め45度に傾けた浮遊石を設置して、上述の画像のように2方向からバネを設置するのみだ。気になった方は本稿で紹介した画像や動画も参照しつつ試してみるといいだろう。
『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』はNintendo Switch向けに発売中だ。