『スイカゲーム』“スイカ作成RTA”で『スマブラDX』トッププレイヤーが世界記録更新。aMSa氏がフルーツと戦う2分20秒
『大乱闘スマッシュブラザーズDX』(以下、スマブラDX)のプロプレイヤーとしても知られるaMSa氏は10月30日、『スイカゲーム』のスピードランにおいて「Watermelon%」レギュレーションの世界記録を更新し、2分20秒967の記録を残した。
Speedrun(スピードラン)とは、日本ではRTA(リアルタイムアタック)とも呼ばれる、ゲームクリアなどの目標を達成するまでの時間を競いあう競技だ。スピードランの対象となっているゲームやレギュレーション、世界記録ランキングなどはSpeedrun.comといった集計サイト上で確認することができる。今回更新された「Watermelon%」は、『スイカゲーム』においてスイカをひとつ作成するまでにかかった時間を競うレギュレーションだ。
今回Watermelon%で世界記録を更新したaMSa氏は、『スマブラDX』のトッププレイヤーでもある。2014年には海外の動画配信団体、VGBootCampにスポンサードされ、日本人では初めてとなるプロ『スマブラ』プレイヤーとなった。
『スマブラDX』では、競技シーンにおいて評価が高くなかったヨッシーを使い、複数の大会で結果を残している。2022年には982名が参加した大規模大会「The Big House 10」にて優勝し、同年の世界ランキングで2位を記録するなど、『スマブラDX』の競技シーンにおいてトップに君臨しているプレイヤーといえる。
そんなaMSa氏は今年9月に遠征先のカナダより帰国し、9月29日には「Back to Japan!」と題した配信の中で『スイカゲーム』のプレイを始めたようだ。以降も『スマブラDX』の配信を数度挟みつつ『スイカゲーム』をプレイし、10月6日に初めてWatermelon%に挑戦した。その際には3分21秒71と、当時の世界記録である2分26秒267から1分ほどの差がついていた。
その後もaMSa氏は断続的に『スイカゲーム』のスピードランに挑み続け、自己ベスト記録を更新するなどしていた。そして10月30日、同氏はTwitchにてまたもや『スイカゲーム』の配信を開始。はじめはぶどうやデコポンが左右に広く散乱していたものの、『スマブラDX』で培った状況判断能力が役に立ったのか、ひとつ目のメロンが完成してからはフルーツの配置が改善。デコポンやかきなどの大きなフルーツが多く来たことも味方し、2分20秒967と約6秒を短縮し、世界記録更新を達成した。
スイカが完成し、タイマーを確認した際にはガッツポーズが飛び出した。「I got a world record !」と喜びをあらわにしたものの、スコアポイント3000を目指す「3000score」のレギュレーションにも同時に挑戦していたため、すぐに続きに戻ることに。惜しくも、スコア3000に辿りつく前にゲームオーバーとなってしまったため、こちらは記録更新とはならなかった。ゲームオーバーとなったあと、aMSa氏は改めて記録の更新を喜んだ。
『スイカゲーム』は次以降に落ちてくるフルーツが何かを知ることはできず、そのうえ何が落ちてくるかを選ぶことはできない。そのため、世界記録を更新するにあたっては、本人の“フルーツさばき”だけでなく、プレイヤーに有利なフルーツを手に入れるいわゆる“ツモ運”も大事になってくるだろう。ラン一回当たりの時間も短いため、フルーツさばきに自信のある人は、aMSa氏の記録に挑戦してみてもいいかもしれない。
『スイカゲーム』は、Nintendo Switch向けに配信中だ。