『VALORANT』新エージェント「アイソ」先行プレイ情報まとめ。防弾壁の幅・スピード、シールドの使用感などアビリティー性能いろいろ検証

 

Riot Gamesは10月20日、『VALORANT』の新エージェント「アイソ」を発表した。ロール(役割)はデュエリストであり、銃弾を通さない壁やダメージを1回分無効化するシールドなどといった「防御系」のアビリティーが特徴のエージェントである。


今回インフルエンサー/メディア向けの先行体験会がおこなわれ、筆者は一足先に新エージェント「アイソ」を体験してきた。本稿では、アイソに関する先行体験会で入手できた情報を紹介する。


新エージェント「アイソ」

アイソは中国出身のデュエリスト。今回の先行体験会では、テストサーバーにてアイソを実際に使用することができた。まずはその使用感について紹介していこう。以下、アイソのアビリティー概要である。なお本稿におけるアビリティー情報の検証にはRUGsライター岡野氏に協力いただいた。

アビリティー概要

*各アビリティーはデフォルトのキーバインドに準拠している。

E – ダブルタップ(コスト:150 / チャージ数:2)
フォーカスタイマーを開始する。タイマーが完了するとフロー状態に入り、その効果中は敵を倒したりダメージを与えたりすると、エネルギーオーブが生成されるようになる。このオーブを撃つと、次に受けるダメージを1回分無効化するシールドを獲得する。

Eキーを押すとすぐに、画面には「フォーカス中」ゲージが表示される。ゲージのメーターはまもなく無くなり、フロー状態に入る。フロー状態中は画面に「ダブルタップ」ゲージが表示され、その効果中に敵を倒すかダメージを与えると、球体状のエネルギーオーブが敵の頭上に生成される。このエネルギーオーブを撃つと、次に受けるダメージを1回分だけ無効化できるシールドを得る。さらに、フロー状態中は武器のリロードが通常より少しだけ早くなるという、隠れたバフ効果をもつ。

頭上にエネルギーオーブが生成される

先行体験会で試したところ、エネルギーオーブが生成される場所は敵の頭上ではあるものの、正確な場所までは決まっていないランダム生成のようだ。また、生成されたエネルギーオーブの下側には赤色のゲージが表示されており、このゲージがエネルギーオーブが消えるまでのタイムリミットとなる。生成されてから消滅するまでは2秒程度しか余裕がなく、そのため一人の敵を倒してからすぐにフリックでエネルギーオーブを撃ち、シールドを獲得するのが理想的なプレイとなるだろう。

なお、シールドの持続時間は約15秒と意外に長めである一方で、シールドが防ぐのはあくまで1回分のダメージであり、たとえ1ダメージ受けたとしてもシールドは破壊されてしまう点には注意したい。それこそ、たとえばキルジョイのタレットや、同じくキルジョイのナノスワームやヴァイパーのスネークバイトといったモロトフ系の持続ダメージでも、防げるのは最初の1ヒット分だけである。

敵がシールドを獲得した様子。シールド自体にも銃弾の当たり判定がある

Q – アンダーカット(コスト:200 / チャージ数:2)
分子ボルトを構える。「発射」でボルトを前方に投げ、それに触れたすべてのプレイヤーを短時間弱体化させる。ボルトは壁を含む固体のオブジェクトを通り抜けられる。

Qキーを押すと「アンダーカット」と呼ばれるアビリティーを構え、左クリックでそれを前面に射出することができる。このアビリティーにヒットしたプレイヤーは敵味方関係なく「弱体化」効果が付与される。既存のアビリティーの中ではオーメンのパラノイアが最も使用感が近いだろう。また、パラノイアと比較すると範囲は横に狭くなっている一方で、前面に進むスピードは数倍高速となっている。

「アンダーカット」を構えている様子

さらに面白いことに、このアビリティーはパラノイアと同様に壁などを含むすべてのオブジェクトを貫通する。そこで、たとえばこのアビリティーを壁越しに当てて敵を弱体化させて、オーディンなどといった貫通力の高い武器で一網打尽するというコンボが凶悪になりそうだ。

敵が「アンダーカット」を使用している様子。ヒットすると弱体化する

C – コンティンジェンシー(コスト:250 / チャージ数:1)
プリズム状のエネルギー体を構築して構える。「発射」で銃弾を防ぐ破壊不能な壁を前方に押し出す。

Cキーを押すと「コンティンジェンシー」と呼ばれるアビリティーを構え、破壊不可能な防弾壁を左クリックで射出することができる。ただし、あくまで防ぐのは敵味方の銃弾であり、アビリティーは貫通するようになっている。また、壁のサイズはアセントの中央ゲートとほぼ同じであり、縦横ちょうど通れるくらいのサイズ感となっている。

アイソの壁「コンティンジェンシー」のサイズ感

使用感としてはハーバーの「カスケード」が近いだろうが、カスケードとは違う点がいくつかある。ハーバーの壁は銃弾を通すが、アイソの壁は銃弾を通さないところが大きな違いの一つである。その一方で、ハーバーの壁はヒットしたプレイヤーにスロウ効果を付与するが、アイソの壁は通過しても特に効果は付与されない。さらに、ハーバーの壁はCキーをもう一度押すことで、任意のタイミングで止めることができる一方、アイソの壁はプレイヤーの操作で止めることは不可能であり、一定距離を前方方向に進むと自動で止まるようになっている。

なお、壁の進むスピードはプレイヤーが走るスピードよりも若干遅いくらいであり、プレイヤーが壁に張り付きながら壁と共に進行すると、途中でプレイヤーが追い越す程度の速度になっている。

X / ULT – キルコントラクト(アルティメットポイント:7)
異次元空間を構築し、「発射」でフィールドにライン状のエネルギーを投射する。ラインが最初に命中した敵をその空間に引き込み、命を懸けた決闘を挑む。

Xキーを押すとアルティメット「キルコントラクト」を構え、左クリックでそれを発動することができる。使用感はブリーチの「ローリングサンダー」やフェイドの「ナイトフォール」と似ているところがあり、エネルギー波は前方方向に進み、壁などの遮蔽物を貫通して敵に命中する。そして、最初にヒットした唯一の敵と共にマップの別空間に飛び、専用フィールドで1対1の撃ち合いが始まり、敵を倒したプレイヤーのみ元のマップに戻ることができる。なお、スパイクを持っているプレイヤーはアルティメットで別空間に飛ばされる前にその場でスパイクをドロップするようになっている。

アルティメット「キルコントラクト」を構えている様子

また、専用フィールドでは両プレイヤーともKAY/Oのアビリティー効果と同様に抑制状態となり、全アビリティーが封じられる。さらに、アルティメットを使用したアイソ側には壁が2枚用意されている一方で、敵側には壁が1枚しか存在しない。そのため、ピークできる箇所が多いアイソ側の方が有利に撃ち合いを挑むことができるだろう。なお、壁は専用フィールド内で一定時間を超えると自動で消滅するようになっているので、たとえば撃ち合いを避けて壁に隠れ続けることはお互いできないようになっている。

アルティメットを使用したアイソ側の壁は2枚、敵側の壁は1枚

Riot Gamesの説明によると、今回アイソを開発する際には「射撃と高揚感に力点を置いた、刺激的なデュエリストを作り出す」ことが目標だったという。その際、ジェットやネオンがもつような「機動性」およびレイナやフェニックスがもつような「回復」は含めないようにしたとのこと。その前提のもとで、アイソには際立った個性と「ジャガーノート(止めることのできない巨大な力)」的とも言える特徴をもたせたいと考え、機動性でも回復でもない「シールド」をスキルとして使えるようにしたという。

射撃と高揚感に力点を置いた新進気鋭のエージェント「アイソ」


まとめ

以上が、先行体験会で入手できた情報となる。新エージェント「アイソ」がもたらす環境への変化が注目されるところ。なお、以上のアップデート内容が含まれるパッチ7.09のリリース日は、日本時間11月1日を予定している。

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