EAの「アイアンマン」新作アクションゲームはUE5で開発へ。『Dead Space』リメイク版のスタジオによりこれから本格開発スタート
EA傘下のMotive Studioは10月19日、同スタジオが手がける「アイアンマン」の新作アクションアドベンチャーゲームについて続報を明かした。同作は現在開発初期段階であり、ゲームエンジンにはUnreal Engine 5が採用されるという。
「アイアンマン」は、マーベル・コミックにより出版されているアメリカンコミックだ。巨大軍需企業のCEOであるトニー・スタークが、自身の開発したパワードスーツをまとって悪と戦う物語が描かれる。コミックをもとにした映画シリーズも人気を博しており、2008年公開の第1作「アイアンマン」はマーベル・シネマティック・ユニバースの先駆けとなった作品だ。
そんなアイアンマンの新作アクションアドベンチャーゲームが開発されている。開発を担当するのはEA傘下のMotive Studioで、昨年9月に発表された(関連記事)。同作は、シングルプレイ主体の、三人称視点のアクションアドベンチャーゲームとして計画。原作の長い歴史を活用したオリジナルストーリーが展開されるという。
今回、スタジオのゼネラルマネージャーPatrick Klaus氏により、同作の続報が明かされた。まず同作はプリプロダクション段階であり、開発に向けた土台づくりがおこなわれているそうだ。また開発においては「アイアンマン」およびマーベル作品のファンで構成されたコミュニティ評議会(Community Council)を設けているそうだ。原作の忠実な再現にも重点が置かれるようである。
なおMotive Studioは直近ではリメイク版『Dead Space』を開発。グラフィックの刷新やサウンドの強化のほか、「Intensity Director」という、プレイヤーの緊張具合を分析して恐怖演出が生成されるシステムなど新要素も盛り込まれた(関連記事)。Steamユーザーレビューには本稿執筆時点で2万6000件以上が寄せられ、うち91%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。オリジナル版の内容の再現だけでなく、新要素により新鮮で緊張感の増したゲームプレイも好評を受けた。高評価ホラーアクションを送り出した手腕にも期待できるだろう。
なお、リメイク版『Dead Space』のゲームエンジンには、『Battlefield』シリーズなどでも使用されているFrostbite Engineが用いられていた。一方でアイアンマンの新作アクションアドベンチャーゲームでは、Unreal Engine 5が用いられているとのこと。そのほかスタジオではリモートワーク中心の働き方から、出社中心のスタイルに切り替わったことも伝えられている。今後はリモートワークの利点も活かしつつ、バランスのよい働き方を目指していくそうだ。
昨年9月に発表されたアイアンマンの新作アクションアドベンチャーゲーム。スタジオが当時手がけていたリメイク版『Dead Space』のリリースを経て、これから本格的に開発がスタートすることが明かされたかたち。ゲームエンジンの切り替えや働き方の変化など、スタジオの新たな開発態勢のもとで開発が進められていくのだろう。
「アイアンマン」の新作アクションアドベンチャーゲームは、Motive Studioのもとで開発中だ。