空登りゲーム『Only Up 2』Steamに出現。本家『Only Up!』開発元とは別のスタジオが、勝手に続編名乗り出か

SKYZ Studioは10月18日、『Only Up 2』のSteamストアページを公開した。SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』とは無関係のようだ。

デベロッパーのSKYZ Studioは10月18日、『Only Up 2』のSteamストアページを公開した。同作は「Only Up」の名を冠しているものの、SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』とは無関係のようだ。


『Only Up 2』は、さまざまなオブジェクトを登る3Dアクションゲームとなるようだ。スラム街(the favellas)を抜け出し、高みを目指すゲームだという。“過去最大級のマップ(Biggest map yet)”やスピードラン機能、マルチプレイシステムなどが用意されるとアピールされている。

なお本作は『Only Up 2』と銘打たれているものの、今年5月から配信されていた『Only Up!』とは無関係と見られる。開発を手がけるのはSKYZ Studio。本作は同スタジオにとってSteam向けにリリースされる初の作品となるようだ。なお『Only Up!』の開発元はSCKR Gamesであり、開発元名も“本家”に寄せているようである。またSteamストアページ上のメインビジュアルも本家と酷似している。

 


スクリーンショットを見るに、建設中の高層ビルや空に浮かぶ無数の車といったオブジェクトがステージ内に登場する様子。ただし少なくともスクリーンショットを見る限りは、多種多様なオブジェクトが乱雑に用いられていた本家よりオブジェクト数は控えめだ。


SCKR Gamesが手がけた『Only Up!』は、今年5月にリリースされ、Twitchなどストリーミング配信サイトを中心に国内外で人気を博した。しかし同作は9月に販売終了となり、以前の購入者は引き続きゲームをプレイできるものの、新たに入手することはできなくなった。Steamストアページ上のタイトル表記は「not available」に変更。そのほか開発者名が変更されたり公式YouTubeチャンネルが閉鎖されたりと『Only Up!』が販売されていた痕跡が限りなく消し去られる対応がとられた(関連記事)。

なお少なくとも現状では、今後本家『Only Up!』の配信再開や続編がリリースされる見込みはない。『Only Up!』販売終了においての声明でSCKR Gamesは、同作は初めて手がけた個人開発タイトルであり、数多くの失敗があったと説明。開発者は同作発売後数か月間ストレスに苛まれてきたといい、ゲームを過去のものにするため(I want to put the game behind me)販売終了としたことが明かされている。また開発者は今後一旦休息をとり、ゲームデザインの勉強を続けると述べている。現在『Kith』という新作を手がけており、リアリズムや映画的表現に重きが置かれているとのこと。『Only Up!』とはまったく異なるジャンルや設定、コンセプトで作られているそうだ。

本家は姿を消した一方で、『Only Up!』のフォロワー的作品は続々とリリース・発表されている。中には『Only Up!』のタイトルそのものを勝手に用いていると見られる作品もあり、ユーザーからは混乱が生じている(関連記事)。今回登場した『Only Up 2』も、続編のように見えるタイトルを用いて『Only Up!』の人気に便乗しようとする狙いがありそうだ。本家が人気を博していただけに、今後もこうした状況は続くかもしれない。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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