『Starfield』にて「すべての星」を巡ったユーザーさっそく現る。完璧主義ゆえに始まったコンステレーションそっちのけ宇宙探査
『Starfield』にて、すべての星をほぼ調査完了したユーザーが現れ、注目を集めている。約180時間をかけて本作に存在する1695の星をすべて訪れ、調査していったことを報告している。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険する。本作には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーは多数の惑星について好きな場所に着陸して探索できる。
今回、途方もない数の星をすべて探索したと報告するユーザーが現れ、注目を集めている。ユーザーのDoomZero氏は10月4日、Redditにてキャラのステータス画面を投稿。120の星系を訪れ、1695の星をスキャンし終えたことが確認できる。本稿執筆時点で2600件のUpvote(高評価)・514件のコメントが寄せられており、注目を集めている。
DoomZero氏はスレッド投稿時点で本作を約200時間プレイしたそうだが、そのうち星々の探索に費やした時間は約180時間におよぶという。発売から1か月足らずでの投稿であり、連日長時間星々の調査をおこなっていたようだ。なおキャラのレベルは130となっており、ほぼ調査時に得られるXPだけでこのレベルに到達したとのこと。いくつかの序盤メインクエストおよびサイドクエストを攻略したほかは、星々の調査だけをおこなっていたそうだ。
なおDoomZero氏がスキャンした星は1695なのに対し、完全に調査した星は1694。一つの星だけ完全な調査が終わっていない。同氏はこれは不具合によるもので、完全な調査が不可能な星が存在するためだと説明している。同氏によればマサダIIIとベータ・マラエIでは、不具合によりスキャンすべき動物が出現せず調査できないのだという。ステータス画面を見るに、いずれかの星については調査が完了している様子。もう片方がカウントされていないかたちだろう。そのほか同氏は、カリュブディスIIでも飛行生物が見えなくなる不具合に遭遇したそうだが、こちらはデータをクイックセーブしてロードすることで不具合を回避できたそうだ。
またスレッド内では、DoomZero氏が星の調査におけるおすすめのスキルも紹介している。離れた星系の惑星・衛星をスキャン可能になる「天体物理学」、船からのスキャンで惑星・衛星の地表にある無機資源を発見できる「スキャン」、またハンドスキャナーのズーム段階やスキャン距離を延長できる「調査」、スキャナーで動植物から得られる情報を上昇させる「動物学」「植物学」は非常に有用とのこと。また地上ではスキップブーストパックを多用していたそうで、ブーストパックの燃費を向上させる「ブーストパック訓練」も役立つそうだ。そのほか酸素量を増加させたり消費量を抑えたりできる「フィットネス」スキルも重宝したという。惑星探査に特化したビルドとして参考にするといいかもしれない。
なお本作発売前には、ディレクター兼エグゼクティブプロデューサーを務めるTodd Howard氏が本作における生命が存在する星は約10%であると発言していた。これはプレイヤーに「どの星に生命、そしてリソースが存在するか」を考えさせる設計だそうだ。いわゆるゴルディロックス・ゾーン(ハビタブル・ゾーン)にある星はどれか、といった科学的な視点で星を探させるような狙いもあるという。
IGNがDoomZero氏に行ったインタビューによると、同氏の印象では生命が存在する星が約10%という数字は「かなり正確」だそうで、170ほどの星に生命が存在したのかもしれない。割合としては約10%ながら、その数は豊富に感じられたそうだ。また同氏はすべての星の調査をおこなうなかで、資源が存在する星がガス惑星の衛星に偏っている傾向が見られたことも紹介している。
そのほかインタビューでDoomZero氏は、すべての星を巡ったうえでのお気に入りの星は、巨大な惑星のすぐ近くの衛星だったと明かしている。地平線全体を大きな惑星が占めるような、圧倒される光景だったという。また同氏は名前を忘れたとしているものの、桜の木々が生い茂る惑星も印象深い光景であったと紹介。約1か月間、180時間におよぶ冒険のなかで、本作の宇宙が見せるさまざまな景色を目にしてきたようだ。
発売後約1か月で180時間におよぶ星々の調査をほぼ完了したDoomZero氏。インタビューによると、同氏の頭には本作のプレイを始めてすぐにすべての星の調査というアイデアがこびりついてしまったという。星を調査可能であるだけでなく、完全な調査という達成項目が用意されていることが、完璧主義者だという同氏の心をくすぐったそうだ。なお同氏はIGNに対し、星の調査ですでに長時間プレイしたものの、本作にはまだやりたいことがたくさんあるとコメント。これからはもう少し“普通の遊び方”で本作を体験できるだろうと述べている。
途方もない数の星が用意された本作ながら、さっそくそのすべてを探索し終えたプレイヤーが現れた。一方で同氏は旅の途中で目撃した印象深い光景を紹介しており、そうした景色がどの星で見られるのかは気になるところ。同氏のアドバイスも参考に本作の宇宙すべての調査に乗り出し、自らの目でそうした星々を探してみるのもいいだろう。着陸場所や時間帯の違いで、あるいは同氏が発見できなかった光景に遭遇することもあるかもしれない。
『Starfield』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。