株式会社Polyscapeは10月5日、『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』を2023年10月に正式リリース予定と発表した。正式リリースにあわせて、新エンドコンテンツ「百戦錬磨の道」や新機能「スキルブック」が追加されるそうだ。
『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は、装備のスキルでビルドを構築し、動くダンジョンの踏破を目指す、ローグライトアクションゲームである。本作の舞台は、かつてある王国を飲み込んだ生けるダンジョン。主人公ミストは、幼い頃に失踪した父を探す青年だ。本作でミストは、挑戦する度にレベルがリセットされる、ランダム構造の動くダンジョンに挑戦。王国やダンジョンの謎も解き明かす、生けるダンジョンでの戦いが描かれる。
ミストは、スキルを駆使してダンジョンを攻略していく。ミストが挑む生けるダンジョン内では、スキルの付与された装備品が入手できる。具体的な装備品としては、ブラッドセイバーは与ダメージに応じた回復スキルをもち、アサルトナイフには移動速度に応じた攻撃力上昇スキルなどが付与されている。さらに本作では、技巧書によるスキルの追加が可能。各装備の決まったスキルに加えて、空のスキルスロットへスキルを付与することで、装備品を強化できる。本作では主人公ミストを剣/盾/腕輪2つのそれぞれスキルをもった装備と、ステータスを底上げする指輪で強化することで、ダンジョンの踏破を目指すわけだ。
スキルには、組み合わせによって発動条件を無視できるものや、回復効果を50%上昇させる祝福の息吹など、ほかのスキルとのシナジーも存在。攻略にあたっては、スキルビルドも重要な要素となっている。また要素としては、窮地の打開策となる使い捨てのポーション/呪文書、満腹度が0になるとHPが減っていくシステムなども搭載。「不思議のダンジョン」シリーズをオマージュしつつ、アクションやハクスラ風のスキルビルド要素を加えたゲームプレイが繰り広げられている。
正式リリース時のアップデートでは、新コンテンツや新機能が追加。スキルビルド要素によりフォーカスし、周回要素も補強されるという。具体的な追加要素としては、まず「百戦錬磨の道」はストーリークリア後を対象に、持ち込み可能なダンジョンへ挑むコンテンツになっている。全5層のダンジョン内には強敵が存在。制限時間内に敵を倒す、ボスラッシュが繰り広げられる。失敗しても装備は失われないほか、消費アイテムのみが入手可能。ほかのダンジョンで鍛えたスキルビルドで挑む、エンドコンテンツとなるのだろう。
また「スキルブック」は、スキルビルドに関連したガイド機能である。スキルブックには、おすすめのスキルセットが多数記載されている。さらにスキルブックでは、討伐クエスト達成により、スキルセットに必要な未所持の装備やスキルなどが入手可能。クエストによって半自動的にスキルビルドが構成できるそうだ。ガイドによって、手軽にビルドが組めるほか、スキルやスキル間のシナジーなどが学べるのだろう。なおスキルビルドの追加に向けて、X(旧Twitter)上でキャンペーンが実施中。X上にて、ハッシュタグ「#MISTROGUE」と共にお気に入りのビルドなどを装備画面のスクリーンショットを添えてポストすると、応募者全員に特典アイテムが配布されるそうだ。 キャンペーンの期間は、10月5日から10月31日までとなっている。
本作を開発しているPolyscapeは、2022年2月に東京で創設されたスタートアップ企業だ。本作の開発のほかには、2023年5月にインディーゲームのイベント「cafe IGD’s tokyo」を開催していた。本作『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は、2023年4月にSteamにて早期アクセス配信が開始。配信開始後にはアップデートが実施されており、持ち込み無しの高難易度ダンジョン「果てなき亜空」の追加やUIの改善などがほどこされてきた。Steamのユーザーレビューでは、記事執筆時点で69件中73%の好評を得てステータス「やや好評」を獲得。ビルドによる成長が実感しやすいゲームプレイや、小まめなアップデート姿勢などが一定の評価を受けているようだ。今回、特長であるスキルビルド要素にフォーカスしたアップデートと共に正式リリースを迎えるかたちとなる。
『MISTROGUE ミストと生けるダンジョン』は、PC(Steam)向けに税込1500円で早期アクセス配信中。2023年10月に正式リリース予定だ。