『Starfield』の“両親”は超シリアスなシーンにも乱入してくる。子煩悩パパ&ママ、周りの出来事はお構いなし
『Starfield』にて、あるメインミッションのシリアスな場面に「両親」が乱入してしまうという現象が報告され、Bethesdaゲームらしいとして注目を集めている。なお本稿にはメインミッション後半のネタバレが含まれるため、注意されたい。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険することになる。
充実したプレイヤーキャラクターのカスタマイズ要素も本作の特徴だ。キャラのバックグラウンドも設定でき、初期スキルセットの選定に繋がる。それとは別にメリット/デメリットなどを含んだ特徴(Perk)による特殊な能力も取得できる。
本作における一風変わった特徴として「子供」がある。子供を特徴として設定した場合、毎週所持クレジット(お金)の2%が両親への仕送りとして送金されるデメリットが存在する。一方で、ニューアトランティスにある両親の家を訪問することが可能。そして進行度に応じて、両親と会話した際に装備品などを貰えるメリットもある。ちなみに両親の見た目は、プレイヤーがカスタマイズした主人公の見た目に応じて変化。主人公に似た風貌になる。
ちなみに主人公のパパは退職したてという設定であり、夫婦水入らずでセカンドライフを満喫している様子。そしてメインミッションなどで訪れる場所にて両親とバッタリ出会うこともある。そんな両親との遭遇イベントが“場違いすぎる”タイミングで発生することが報告され、注目を集めている。
報告されたのは、メインミッション「高い代償(High Price to Pay)」の最中に起こったという両親の来訪。同ミッションはストーリーの転換点ともいえる。このミッションでプレイヤーは、コンステレーションの拠点ロッジと、宇宙ステーションであるアイのどちらか一方を守る選択を迫られる。その後プレイヤーは嫌な予感を覚えつつ“守れなかった方”の施設を訪れることに。プレイヤーはそこで、主要キャラ1人の死を目の当たりにする。床に広がる血と横たわる主要キャラの姿に衝撃を受けたプレイヤーは多いことだろう。
上記Redditユーザーits-the-meatman氏が守らないことを選択したのはロッジのようで、バレットが犠牲となった様子。そして血まみれで横たわるバレットを背景にしつつ「ママとの会話」が繰り広げられている。同氏のキャラの両親は、なんとも場違いなタイミングでロッジを来訪してしまったわけだ。なお両親がロッジに来訪するのは、プレイヤーが両親を初訪問した直後となる。同氏は「高い代償」を攻略するタイミングで両親の元を初めて訪問したと見られ、惨劇と両親のロッジ来訪が被ってしまったようである。
画像において“ママ”は「This Place is everything I imagined(ここは思った通りのところね)」とコメント。本来であれば初訪したロッジの様子に感激する台詞だが、この状況では何やら意味深に思える内容だ。また同氏は、ママがバレットの亡骸をまたいだあと“お菓子づくり”に意気込むセリフを述べていたとも報告。両親はバレットの死に対して無頓着なようで、二つのイベントが被ることは想定されていないのだろう。いずれにせよ、主要キャラの死に際にのほほんと両親が来訪するシュールさからか、its-the-meatman氏の報告は大きな注目を集めている。
本作屈指のシリアスな場面に乱入してしまうという主人公の両親。死体を意に介さない彼らはシュールであり恐ろしくもある。なお両親の元にはゲーム序盤から訪れることができるため、「高い代償」への両親乱入は狙って発生させない限りは遭遇しづらいだろう。あるいはイベントを直視しづらい人は、狙って両親を呼び込んで空気を和らげてみるのもいいかもしれない。
なおメインミッションだけでなく、大小さまざまなイベントが用意されており、NPCのシム要素によってそのイベントが“カオス化”するのもBethesda作品の特徴のひとつ。イベントの発生タイミングは特定のフラグが関係していたりランダムに設定されていたりとさまざまで、過去作においてもミスマッチなイベントが同時に発生することはしばしばあった。今回の両親乱入もBethesda作品らしいシュールな仕様といえるだろう。
『Starfield(スターフィールド)』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。