工場自動化シム『Factorio』DLCでは「線路を持ち上げられる」ように。ファン待望の高架鉄道がついに登場へ
デベロッパーのWube Softwareは10月2日、工場自動化シミュレーションゲーム『Factorio』の拡張コンテンツ(DLC)「Space Age」にて実装予定のコンテンツについて情報公開した。同DLCでは、線路を持ち上げて一段高いレイヤーで鉄道網を築けるようになるという。
『Factorio』は、とある惑星を舞台にするシミュレーションゲームだ。入手した資源をもとに技術開発をおこない、資源の掘削から運搬、精製、製品生産などを自動化し、巨大な産業プラントを構築する。本作は2016年にSteamにて早期アクセス配信が開始され、2020年8月に正式リリース。Steamのユーザーレビューで「圧倒的に好評」ステータスを得るなど高い評価を受け、2022年10月にはNintendo Switch版も配信された。
そして今年8月には、本作に向けた初の大型DLCである「Space Age」が発表された。同DLCでは、本作のゲーム本編での目標であるロケットを完成させ宇宙に打ち上げた、その先のゲームプレイが導入される。また、さまざまな新コンテンツや建造物も追加予定となっている。このたび、そのうちのひとつとして高架鉄道が実装されることが明らかにされた。同要素は、長きに渡ってもっともリクエストが多かった機能だという。
今回告知されたのは、レールを一段持ち上げることが可能になる「Rail ramp」と、そこから敷設できる「Elevated rail」、そして空中に敷設したレールを支える「Rail support」の実装だ。今までの『Factorio』では、レールの交差自体は可能だったものの、列車同士が衝突しないような交差点の管理が必要となっていた。直交したり、密集した路線の管理はかなりの複雑さとなり、プレイヤーが知恵を振り絞る難題のひとつでもあった。
前述の設備を利用すれば、地上/高架の2レイヤーのレールが敷設可能になる。これによって、鉄道網の構築に新風が吹き込むことになるだろう。複雑な管理を必要としないレールの交差や、搬入・搬出車両の切り分けの簡素化も見込める。また、レールを支えるRail supportは水上にも敷設できるため、わざわざみっちり埋め立てずとも、水上を車両が通過できるようになるわけだ。
今回の告知ではレールプランナーの機能向上も予告されており、2レイヤーにまたがる鉄道網も直感的に繋げやすくなるとのこと。なお、Rail rampについては上下左右の4方向のみ、Rail supportおよびElevated railについては8方向への回転をサポートしている。また同要素は「only available with the expansion executable(拡張版の実行ファイルでのみ利用可)」とされている。
『Factorio』は、PC(Steam/GOG.com/公式サイト)/Nintendo Switch向けに配信中。DLC「Space Age」は8月の発表時点で「1年後の完成を見込む」とされている。今後もさまざまな情報が随時発表されていくだろう。