漢字工場自動化ストラテジー『漢字インダストリー』Steam早期アクセス配信開始。組立時には向きも重要な、漢字の生産ライン構築

Tsune Studioは9月27日、『漢字インダストリー』の早期アクセス配信を開始した。通常価格は800円。『漢字インダストリー』は、工場の設備や生産ラインを整えて漢字を組み立てる、漢字生産自動化ゲームである。

国内のTsune Studioは9月27日、『漢字インダストリー』の早期アクセス配信をSteamで開始した。通常価格は800円。発売後1週間はセールが実施予定となっており、40%オフの480円で購入できる。

『漢字インダストリー』は、工場の設備や生産ラインを整えて漢字を組み立てる、漢字生産自動化ゲームである。本作でプレイヤーは、漢字の組み立て工場を運営していく。工場内の設備としては、漢字を生み出す生成機や、漢字を運搬する輸送機、漢字同士を合成して新たな漢字を生み出す組み立て機などが用意されている。四角いマス目で区切られた工場内に設備を設置し、生産ラインを構築することで、漢字を作っていくわけだ。


本作の生成機からは、シンプルな漢字が生み出される。具体的には、立/日/土/寸/人/月/口/心/ノ/門など、15種類以上の漢字が生成機から直接作られるようだ。また本作では数種類の組み立て機によって、2つの漢字を合成可能。たとえば組み立て機(上下)の上に立、下に日を設置すれば「音」が発生。組み立て機(外内)の外側に門、内側に人を置けば「閃」が生み出される。生成機で作られた漢字を組み立て機で合成することで、複雑な漢字を作っていくわけだ。漢字の合成にあたっては、作り出す漢字にあわせて向きも重要になる点も特徴だろう。


ゲームモードとしては、ワールドモード/ステージモードの2種類が存在している。ワールドモードではレンタル料金を支払いながら、漢字工場の拡大を目指す。工場内には、予め決まった漢字の生成される生成機が設置されているので、料金を支払うことで工場内の利用可能なマスや生成機を解放していく。序盤はシンプルな工場運営になっているが、工場の設備や土地を解放していくと複雑なラインも構築できるようだ。

またステージモードでは、ローグライト風のゲームプレイが展開される。生成機から生み出す漢字は、プレイヤーが設定可能。制限時間内に手持ちの設備を使い、目標の漢字を納品しきれればステージクリアとなる。ステージはステージクリア時には報酬として設備が獲得できるほか、ルート選択も用意されている。攻略にあたっては適切な報酬設備の選択や、素早い生産ライン確保などが重要になるのだろう。


本作を手がけているのは、のりつね氏によるTsune Studioだ。同氏のX(旧Twitter)アカウントによると、同氏はエンジニアとして都内ベンチャーに務める人物。VRでプレイ可能なローグライトタワーディフェンス『Magic Stone Guardians』に携わっていたそうだ。また本作『漢字インダストリー』はプレスリリースによると、同氏が『Factorio』の影響を受け、同じようなゲームを作りたいと思ったことをきっかけに開発がスタート。無駄のない生産ラインを際立たせつつ、独自性を盛り込もうと考えた結果、題材として漢字を思いついたそうだ。制作にあたっては、『Shapez』も参考にしているとのこと。

本作は早期アクセス配信開始時点では、2つのゲームモードにより、数時間程度遊べる内容が収録されているという。筆者がプレイした限りでは、生成機や組み立て機を使った漢字の合成や、輸送機を使ったラインの構築など、基本的な部分が確認できた。

本作公式X(旧Twitter)アカウントによれば、本作はまだまだアルファ版に相当するそうだ。また早期アクセス配信開始後には、操作性の改善や漢字の意味/組み合わせを学べる図鑑機能、漢字の種類、ステージの種類や階層、ワールドモードの区画とグレードなどが追加予定。直近の更新では、配置済みの機械を範囲選択して、コピー&ペーストする機能が導入されるそうだ。


『漢字インダストリー』は、PC(Steam)向けに早期アクセス配信中だ。通常価格は800円。リリース時にはセールが実施予定となっており、1週間限定で40%オフの480円で購入できるそうだ。また本作は、Steamにて体験版が配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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