ゲーム用多機能キャプチャ機器「ShadowCast 2 Pro」などのクラファン、目標額6倍以上達成のロケットスタート。4K60fps対応・HDMIパススルー機能など搭載

Human Thingsは9月27日、ゲーム機用キャプチャデバイスの「ShadowCast 2 Pro」などのクラウドファンディングキャンペーンをKickstarterにて開始した。本稿執筆時点で目標額の6倍以上を調達するなど、大きな成功を収めている。

ゲーム周辺機器メーカーのHuman Thingsは9月27日、ゲーム機用キャプチャデバイスの「ShadowCast 2 Pro」および携帯型ゲームデバイス用小型ドック「Covert Dock 2」のKickstarterキャンペーンを開始した。本稿執筆時点で目標額の6倍以上を調達するなど、大きな成功を収めている。また、「ShadowCast 2 Pro」の小型・廉価版である「ShadowCast 2」も同キャンペーンに含まれている。


「ShadowCast 2 Pro」はHDMIで出力された映像・音声をUSBに変換し、PCに取り込むことができるキャプチャーボードだ。大きさは132x102x22mmとやや小さめ。出力はHDMI 2.0およびUSB-C 3.2に対応している機器にできるほか、タブレットにも対応している。HDMIパススルー機能を搭載しており、HDMI端子から他機器にVRR、HDRを用いた低遅延の出力ができる仕様となっている。

入力はPS5、Xbox Series X|S、Nintendo Switchなどを始めとする、HDMI出力のあるコンソール機にはすべて対応している。ほかにも映像の分配機能や、ヘッドフォンおよびマイクのポートも搭載されており、同社制作のiPad用アプリ「Genki Studio」を利用しての動画編集や保存、AirPlayによる近くのモニターへの映像出力も可能だ。プロゲーマーをはじめとする配信者や動画制作者が使用することを念頭に設計されているようだ。


「ShadowCast 2」はUSB-C 3.2出力のみに対応する、「Pro」の小型・廉価版だ。2021年に発売された同型のキャプチャーボードの後継機にあたる(関連記事)。さらに小型化が進み、大きさは9.7×24.5x51mmと非常にコンパクトだ。「Pro」のような各種機能はないものの、USBを介したフルHDでの低遅延の出力がアピールされている。また、前述のGenki Studioにも対応しており、気軽にゲームのキャプチャや編集をすることができる。


「Covert Dock 2」はNintendo SwitchとSteam Deckに対応した充電機能付きドック。こちらもまた、2019年に発売された同型のドックの後継機だ(関連記事)。大きさは33x66x66mmで、Nintendo Switch用のドックと同じ機能をもちながら、サイズがかなり小さく持ち運びしやすいのが特長だ。

「Covert Dock 2」では以前のモデルからあるNintendo Switchの充電・出力機能やUSBポートに加えて、新たにSteam Deckのキャプチャーや4K60fpsの出力にも対応をした。電力供給量も以前に比べ1.5倍になっており、多くの電力を消費する機器の充電もしやすくなったとしている。

安全面での改良も施されており、電圧の変換アダプタが3種類同封されるほか、非公式機器の使用に起因してゲーム機が動作しなくなる不具合を防ぐ設計がなされているそうだ。さらに「ShadowCast 2 (Pro)」を「Cover Dock 2」に接続することで、外出先でパソコンなどに映像を出力することも可能だ。
 


本稿執筆時点では、Kickstarterキャンペーンの目標額5万ドルに対して約32万ドル(約4700万円)と実に6倍以上を達成しており、その注目度の高さがうかがえる。一定額以上出資することで、リワードとして各種機器を正式発売時より18~30%安く手に入れることができる。リワードは個数限定になっているので、気になる方は今のうちに出資を検討してみるのもいいだろう。

Rikuya Melichar
Rikuya Melichar

ゲームだいすき。独特の世界観や没入感があるゲームが好きで、気付いたら流行りのゲームを尻目にずっと遊んでたりします。

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