猫視点の冒険ゲーム『Copycat』正式発表。飼い主を“乗っ取られた”元保護猫の野良猫生活ストーリー


デベロッパーSpoonful Of Wonderは9月27日、『Copycat』を正式発表した。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch。日本語表示に対応予定。

『Copycat』は、猫の視点で描かれるアドベンチャーゲームだ。拒絶や帰属、「家」のもつ本当の意味といった深い感情をテーマとした物語主導の作品になるという。本作の舞台はオーストラリア。主人公となるのは、施設に保護された元野良猫のDawnだ。あるときDawnはOliveという女性に引き取られることになる。Dawnは彼女に心を許し絆を深める中、Oliveは急病に見舞われ倒れてしまう。

トレイラーからうかがえる一場面では、Oliveは救急搬送されることとなり、猫であるDawnは身を隠すことしか出来ず取り残されてしまうようだ。その後のDawnは、元野良猫として外の世界を散策していた模様。それでもあるときOliveの家に戻ると、そこに回復したOliveと自分そっくりな猫がくつろぐ姿を目の当たりにする。こうしてDawnは、自分の居場所を取って代わられてしまうことになる。本作では、複雑な感情を抱いたDawnを中心として、物語が展開していくのだろう。

 


ゲームプレイにおいてプレイヤーはDawnを操作して世界を歩き回っていく。美しく描写されたオーストラリアの街並みで路地やフェンス、屋根の上を歩き、時には雨に降られながら夜道を歩くこともあるようだ。また、ストーリー進行のなかで直面したシーンに応じて、選択を迫られる場面も登場する。公開されているトレイラー内では、差し伸べられた手に対して「噛む」か「引っ掻く」かの選択や、うずくまるOliveの元に「留まる」か「離れる」かといった選択を迫られる場面が見うけられる。Dawnとなったプレイヤーは、こうした選択や自問を繰り返しながら、物語を辿っていくこととなるのだろう。

 


本作を手がけるのは、オーストラリア・シドニーに拠点を置くインディーデベロッパーSpoonful Of Wonder。開発チームは、2022年にニュージーランド人のSam Cable氏とウクライナ人のKostia Liakhov氏の二人により結成され、二人にとって本作が初のリリースタイトルとなる。本作のストーリー面を手がけるSam氏は、過去Art Directors Club of EuropeにおいてYoung Creative of the Yearを受賞した新進気鋭のライターだ。ナラティブアドベンチャーである本作では、同氏による奥深いストーリー展開が期待できそうだ。

『Copycat』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox Series X|S/Nintendo Switch向けに開発中だ。開発ブログとして投稿されているティザー動画によれば、2023年内にデモ版を公開予定、正式リリースは2024年を予定しているとのことだ。