終末世界ボーイミーツガール『廃遊園地のメメントメモリア』Steam版9月29日配信へ。記憶を巡る、少年と少女の運命

アサノハ製作所は9月26日、『廃遊園地のメメントメモリア』Steam版を9月29日に発売すると発表した。終末世界で少女の記憶と運命を巡るボーイミーツガールを描く、ノベルADVである。

国内の同人ノベルゲーム制作サークル・アサノハ製作所は9月26日、『廃遊園地のメメントメモリア』Steam版を9月29日に発売すると発表した。通常価格は850円。なお本作は、BOOTHにて体験版が配信中となっている。

『廃遊園地のメメントメモリア』は、終末世界で少女の記憶と運命を巡るボーイミーツガールを描く、ノベルADVである。本作の舞台は、グローバル企業同士の対立をきっかけに、数年前から第三次世界大戦が始まった世界だ。戦争が長期化し、科学技術と人口が失われた後、ある国では大きく2つのグループが生存していた。一つは軍や盗賊団などを含む、運良く生き延びた大人たち。もう一つは、自給自足可能な疎開地「ラグーン」へ集められ、やがて武器を手にした子どもたちだった。

本作の主人公カイは、廃遊園地を利用したラグーンで暮らす傭兵の少年だ。カイはある時、大人との共同作戦に参加し、軍の一員として行動する銀髪の少女ミオと遭遇。ちょっとしたきっかけからミオに手を差し伸べ、ラグーン内の家で共同生活を始める。しかしミオは、戦前の医療装置で脳の機能を補っており、装置は限界に達しつつあった。壊れた世界で出会った、少年と少女の運命が描かれていく。



カイとミオの物語は、ノベルゲーム形式で展開される。立ち絵やCGによる演出と共に、テキストによってストーリーが描かれるわけだ。要素としては、本作にはイベントCGが約15枚存在。公称プレイ時間は、約5時間ほどとされている。またBOOTHのストアページによると、本作のコンセプトは新時代の泣きゲーの王道だという。良質で手軽、懐かしくて新しい、同人らしさのある泣きゲーを目指して、作品が制作されたようだ。


本作を手がけているアサノハ製作所は、国内の同人ノベルゲーム制作サークルだ。本作『廃遊園地のメメントメモリア』は、同サークルの処女作となっている。制作スタッフとしては、サークル代表の梁川ろんげ氏が企画/シナリオ/スクリプトなど、壱珂氏が企画/イラスト、Nagara氏が音楽/スクリプト、ぺる氏が音楽を担当。4人のサークルメンバーにより、制作が進められきた。

また本作は、2023年8月開催の「コミックマーケット102」にてパッケージ版が初頒布。BOOTHではダウンロード版付きのバッケージ版が販売されてきた。今回発売されるSteam版は、パッケージ版よりも求めやすい850円での販売となるそうだ。なお本作のプレイヤーからの評価としては、美少女ゲームを中心に評価が集まるサイト「ErogameScape -エロゲー批評空間-」にて、記事執筆時点でデータ数20件により中央値73/平均値72点を獲得。温かさを感じる内容や切ない展開などが評価されているようだ。


廃遊園地のメメントメモリアSteam版は、通常価格850円で9月29日に発売予定だ。また本作はPC(BOOTH)向けにパッケージ版が1300円で販売中。BOOTHでは無料体験版も配信中となっている。

Keiichi Yokoyama
Keiichi Yokoyama

なんでもやる雑食ゲーマー。作家性のある作品が好き。AUTOMATONでは国内インディーなどを担当します。

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