ゲームクリエイター神谷英樹氏、10月12日をもってプラチナゲームズを退職へ。「信念に基づいた」決断だとして

 

ゲームクリエイターの神谷英樹氏は9月25日、これまで在籍していたプラチナゲームズを、10月12日をもって退職すると発表した。プラチナゲームズからも発表が出ている。


神谷英樹氏は、カプコン出身のクリエイターだ。『バイオハザード』や『デビルメイクライ』などのさまざまなヒットタイトルを生み出したのち、クローバースタジオに移籍し、『大神』を開発。活躍の場をプラチナゲームズに移し、『ベヨネッタ』や『The Wonderful 101』を手がけた。神谷氏は昨年7月には、プラチナゲームズ副社長 執行役員に就任。チーフゲームデザイナーとして開発に携わっていた。

偉大な実績と、歯に衣着せぬ発言の両面で、プラチナゲームズの顔となっていた神谷氏は、なんと会社を離れるようだ。神谷氏は今回の決断について「自分自身の信念に基づいて考え抜いた結果、これが最良だという結論に至りました」と語っている。今後も変わらず自分らしいモノづくりを目指すと締めた。プラチナゲームズもまた、神谷氏への感謝と今後の活躍を祈る旨のコメントを出している。


プラチナゲームズは、アクションゲーム作りの雄として、設立時よりヒット作を飛ばしてきた。一方で近年は会社の再編も進んでおり、2020年には中国・テンセントとの資本提携を発表し、同社の出資を受けたり、昨年には稲葉敦志氏が代表取締役社長に就任したり。昨年11月には福岡スタジオを開設するなど、さまざまな変化が見て取れた。そうした状況の中で、スタジオの顔となる神谷氏はプラチナゲームズを離れるようだ。ひとつの時代の終わりと、新たな時代の始まりを感じさせるだろう。

プラチナゲームズと神谷氏の今後に注目したい。




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国内外全般ニュースを担当。コミュニティが好きです。コミュニティが生み出す文化はもっと好きです。AUTOMATON編集長(Editor-in-chief)