AYANEOは9月22日、携帯型ゲーミングPC「AYANEO SLIDE」を国内向けに正式発表した。発売時期および価格は未定。
AYANEOは携帯型ゲーミングPCを数多く手がけてきたメーカーで、「AYANEO SLIDE」はその最新モデルのひとつ。6インチIPS液晶ディスプレイ（1080p）を左右のコントローラー部で挟み込む従来からのスタイルを採用しつつ、同社製品として初めてスライド式スクリーンが導入された。ディスプレイ部を奥に向かって無段階でスライドさせることができ、するとその下から物理キーボードが現れる仕組みだ。また、スライドさせたディスプレイ部は角度調節可能となっている。
プロセッサにはAMD Ryzen 7 7840Uが搭載。最新の携帯型ゲーミングPCにて各社が採用しているプロセッサである。また45.62Whのバッテリーが搭載され、6インチ画面の携帯機として優れたバッテリー寿命を実現しているとのこと。このほか、2つのUSB4 Type-C端子や高速TFカードスロット、M.2 2280 SSDのサポートなど、拡張性の高さもアピールされている。詳しいスペックは今後発表されるだろう。
アナログスティックとトリガーにはホールセンサーが採用。操作検出に物理的な接触を伴わず、いわゆる“ドリフト”の症状が発生しないとされているセンサーだ。このほか、X軸リニアモーターや6軸ジャイロセンサー、AYANEO Hyper Soundデュアルスピーカーが搭載される。なお背面ボタンは存在しないが、左右のトリガー/バンパーボタンの横に小さな追加ボタンが配置されている模様である。
また、独自の管理ソフトウェア「AYASpace 2」がプリインストールされる。インストールしたPCゲームへのアクセスや、フレームレート・TDPなどのパフォーマンス設定、アナログスティックの感度などのコントローラー設定といったことを、同ソフトウェアにてまとめて管理できる。本製品においては、フルキーボード体験のための最適化もおこなわれているとのこと。
「AYANEO SLIDE」の発売時期および価格は未定。今後クラウドファンディングサイトIndiegogoを通じた早期販売が実施される予定となっている。同社製品は株式会社ハイビームを通じて日本で正規販売されているため、いずれ国内でも発売されることだろう。
また本製品を含めたAYANEOの携帯型ゲーミングPCは、現在開催中の東京ゲームショウ2023のゲーミングハードウェアコーナー（08-C02）に出展されている。会場を訪れる方は実機をチェックしてみてはいかがだろうか。
