『Starfield』にて、ユーザーが100時間以上かけて作り上げたという大規模工場風の拠点が大きな注目を集めている。巨大な宇宙工場の建造には“力業の土台づくり”などさまざまな工夫が施されているという。
『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険することになる。
本作には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーはほぼすべての惑星について、好きな場所に着陸して探索可能。拠点を構築することも可能となっており、資源の採掘のほか、住宅・基地・倉庫などを建設可能だ。
本作の拠点構築にて、ユーザーが100時間以上をかけて作り上げたという工場風の大規模拠点が注目を集めている。巨大な宇宙工場の作者はReddit/YouTubeユーザーのHackoox氏。Redditにて拠点の姿を収めたスクリーンショットが公開され、本稿執筆時点で2万件以上のUpvote（高評価）・3000件以上のコメントが寄せられ、反響を呼んでいる。
Hackoox氏の大規模拠点はコンテナやストレージなどが所せましと並べられている。また建造物が立体的に渡り廊下で結ばれているほか、花壇なども確認できる。一見整然とモノが敷き詰められた工場風の拠点ながら、細部までこだわられている様子だ。スレッド内のユーザーからは『Satisfactory』などの工場建設シムの画像かと思った、といった反応が寄せられている。100時間以上かけて制作された力作はユーザーらに驚きを与えているようだ。
Hackoox氏は本拠点の制作に、拠点の建築制限を取り払うModを導入しているとのこと。そのほかはすべてゲーム内の要素を組み合わせて作り上げたそうだ。スレッド内には同氏にノウハウを訊くユーザーも見られ、中でも拠点の地面が平坦な点は気になったユーザーが多い様子だ。本作の拠点構築では平坦な地面を作るための土台パーツがなく、通常はデコボコの地面に建造物を配置していくことになる。一方で同氏は、工場の綺麗な地面を実現するために3000枚以上もの「フロアマット」を繋ぎ合わせたという。
フロアマットは拠点の建造物において「装飾」という区分であり、建造物に比べると小さなアイテムだ。一方でマットの名に反して上にどんなモノを乗せてもたゆむことがないため、工場の土台代わりに用いることも可能。Hackoox氏はそんなフロアマットを工場の敷地いっぱいに配置しまくることで、執念深く“整地”を成し遂げたわけだろう。そんなフロアマット整地法も含めて、同氏は今回の大規模拠点制作におけるノウハウを下記動画にて紹介している。
動画によると、フロアマットは長方形の種類を使用し、フロアマット同士を半分重ねながら敷き詰めていく必要があるという。そのほかのテクニックとしては、たとえば地面から浮くかたちで立体的に建設された建造物については、先に下に建物を作り、上に浮かせたい建造物を建築。その後で下の建物を「移動」させれば、地面から基礎が伸びることなく宙に浮いた建物を作れるそうだ。
また動画では、地形が邪魔をして繋げられない貯蔵コンテナは、小サイズと中サイズのコンテナを組み合わせることで繋げることが可能といったテクニックも紹介されている。Hackoox氏の“宇宙工場”には、そうした技術が結集されているのだろう。なおHackoox氏は100時間以上かけたこの工場を「まだ途中（still work in progress）」と述べており、今後工場の規模は拡大していくのだろう。
『Starfield』には探索可能な惑星やミッションが無数に用意されている傍らで、Hackoox氏のように冒険だけでなく拠点建設要素にハマりこむプレイヤーも見られる。なお同氏の紹介する“フロアマット土台づくり”や建造物立体配置法などは、工場だけでなくさまざまな建築で応用可能なテクニックになりそうだ。冒険の合間にどこかの星に腰を据えて、拠点づくりに勤しんでみるのもいいかもしれない。
『Starfield（スターフィールド）』は、PC（Steam/Microsoft Store）/Xbox Series X|S向けに発売中だ。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。
