ムショ帰り中年の“自由”ライフゲーム『Fading Afternoon』本日発売。任侠に生きるかカタギになるか、老いゆくヤクザの葛藤物語

パブリッシャーの IndieArkは9月15日、インディーデベロッパーyeoが手がける『Fading Afternoon』をPC(Steam)向けに配信開始した。ゲーム内は日本語表示にも対応している。

パブリッシャーの IndieArkは9月15日、インディーデベロッパーyeoが手がける『Fading Afternoon』をPC(Steam)向けに配信開始した。ゲーム内は日本語表示にも対応している。

『Fading Afternoon』は2Dアクションアドベンチャーゲームだ。主人公は出所したてのヤクザである丸山誠二。「牛頭鬼」の異名で知られる丸山誠二は、かつては組の重鎮だった。しかし久々にシャバに帰ってきた丸山は、ムショにいるあいだに、自分の老いを含めて多くの物事が変わってしまったことを知る。古いやり方にこだわるのか、新たな生き方を受け入れるのか。いま大切なことはなにか、丸山は悩むことになる。

本作の舞台となるのは、大阪をモチーフとした街。プレイヤーは丸山として、自由にこの街で生きていくことになる。ほかの暴力団と抗争を起こすも、かつての縄張りを取り戻すもよし。はたまた、温泉やマッサージを堪能したり、漁師になったりする身の振り方もあるという。丸山の行動と選択によって、ゲームはさまざまなエンディングを迎える。ヤクザとして過去の名誉のために血を流すのか、それとも足を洗ってカタギとして生きるのかは、丸山となるプレイヤーの選択に委ねられる。


本作を手がけたのは、ロシアのインディデベロッパーであるyeoだ。Vadim Gilyazetdinov氏を中心に、少人数でゲーム開発をおこなっている。過去作『The friends of Ringo Ishikawa』はSteamユーザーレビューにて、本稿執筆時点で1879件中89%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得している。同作では、プレイヤーは不良として街を闊歩し自由に過ごせる一方、金・時間・しがらみなどの人生を束縛する要素を強く意識させる作品となっていた。『Fading Afternoon』でも、時代遅れのヤクザである丸山としての生活を通じた、そうした重厚な体験が期待できるだろう。

『Fading Afternoon』はPC(Steam)向けに配信中。ゲーム内は日本語表示にも対応している。なお、9月22日まではリリース記念セールとして、10%オフの2070円で購入可能だ。

Sayoko Narita
Sayoko Narita

貪欲な雑食ゲーマーです。物語性の強いゲームを与えると喜びますが、シューターとハクスラも反復横とびしています。

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