テーブルトークRPGジオラマ作成シム『The RPG Engine』Steam正式リリース。豊富なアセットを使って自分だけのTRPGを生み出す


デベロッパーのPolyDemonsは9月8日、3Dエンジンツール『The RPG Engine』を正式リリースした。対応プラットフォームはPC(Steam)で、日本語表示にも対応している。本作はSteamのユーザーレビューにてさっそく「非常に好評」ステータスを獲得している。
【UPDATE 2023/9/11 19:05】
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『The RPG Engine』は3Dモデルを操作してTRPG(テーブルトークRPG)用のジオラマを作成するツールだ。TRPGとはサイコロや紙などを用いておこなう対話型のRPGのことで、『ダンジョンズ&ドラゴンズ』や『クトゥルフの呼び声(CoC)』などを代表として、さまざまな作品が存在する。

本作では「ゲームマスター」モードと「プレイヤー」モードが存在する。ゲームマスターモードは、ワールド上に建造物や動植物といったオブジェクトが設置できる。さらに地形も自由に編集可能で、地面の起伏が調整できるなど、オリジナルの地形を創造できる。プレイヤーモードでは、ゲームマスターが作成したワールドに合流可能だ。ゲームプレイヤーとして、TPRGのセッションに参加することができる。


ゲームマスターモードでワールドを作成するときには、プリセットが使用可能だ。プリセットを活用すれば、プレイするシナリオにあわせた世界観を作り出すこともできるだろう。またSteam Workshopにも対応しているため、他ユーザーが作成したワールドを用いれば、すぐに遊ぶことも可能だ。

キャラクターも自在に設定可能だ。プレイヤーキャラクターを1から作り上げることができたり、プリセットの中から選んで配置したりすることができる。キャラクターにはそれぞれ動作やエモートなどが設定できる。任意のパラメーターを設定することも出来るため、体力やMPなどの要素もNPCに追加可能だ。

ちなみに『The RPG Engine』中では、チュートリアルとして具体的な操作を指南してもらえるパートは存在しない。しかし公式YouTubeチャンネルでチュートリアル動画がいくつか投稿されている。動画で操作を確認しつつ、マップの制作をおこなうのがいいだろう。


『The RPG Engine』は2022年1月にSteamにて早期アクセス配信がスタート。そして9月8日、アップデートとともに正式リリースされたというわけだ。アップデートでは、ドラゴンに攻撃アニメーションが追加される、盤面上で振れるサイコロの出目がよりランダムになるといった表現面が強化されている。そのほか、インターフェース関連のアップデートなど、使いやすさの向上や、不具合の修正がおこなわれている。

また全機能が解放されたバージョンであるダウンロードコンテンツ『The RPG Engine – GameMaster Edition』では、1万以上のアセットが利用できるようになるという。なお正式リリースでアップデートを終了する予定はなく、今後もアップデートをおこなっていき、さらなる機能を追加していくとのことだ。

『The RPG Engine』は本稿執筆時点で140件のユーザーレビューのうち95%(133件)が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。レビューでは、すでに存在する同様のツールと比べ、ワールド作成における自由度の高さや、キャラクターに設定できるモーションの細かさがより豊富だという声がある。本作の多彩なアセットと幅広い設定項目などが評価されたかたちだ。

The RPG Engine』はPC(Steam)向けに現在配信中だ。