『スターフィールド』にてヘンテコ・こだわり宇宙船が続々と作られ公式も反応。“ほぼ無敵船”・ヤケクソ貨物特化・送迎バスなど多種多様

Image Credit: SP7R on Reddit

Starfield(スターフィールド)』の宇宙船カスタマイズ要素(シップビルダー)にて、多種多様な船が作られ、SNS上に投稿されている。中には強いこだわりでデザインされた船や、実用性を重視するあまり変な見た目になった船なども見られ、ユーザーたちが創造力を発揮している様子が見られる。なお本稿にはネタバレになりうるゲーム内映像・スクリーンショットなどが含まれるため留意されたい。


『Starfield』は、『The Elder Scrolls』シリーズや『Fallout』シリーズの開発で知られるBethesda Game Studiosが手がけるRPGだ。本作では人類が太陽系外に進出している2330年の世界を舞台に、プレイヤーは希少なアーティファクトを求める宇宙探検家集団コンステレーションの一員として、広大な宇宙の星々を冒険することになる。本作には100以上の星系に1000以上の惑星が存在し、プレイヤーはほぼすべての惑星について探索可能。また宇宙船にはさまざまなタイプが存在し、カスタマイズ・アップグレードが可能だ。

そんな本作にて、さっそく多彩な宇宙船が建造され、ユーザーたちの“力作”の数々がSNS上で報告されている。中には風変わりな見た目の船も散見され、注目を集めている。


攻略に振り切った宇宙船ビルド

たとえば下記Reddit投稿ではユーザーのMorfalath氏が不思議な形状の宇宙船を紹介。ヘンテコな見た目とは裏腹に、敵AIに対して無敵だと謳われている。というのも本作の敵AIは船体の形状に関わらず、宇宙船が存在する空間の中心部を狙って攻撃してくる。そのため、中心部が空っぽの形状であれば敵の攻撃が基本的にはすり抜けていくわけだ。厳密には本来外れるはずの中心からズレた攻撃に当たることもあるため完全に無敵というわけではないものの、攻略上有用なビルドだろう。

また貨物容量を追求し、無骨すぎる見た目の宇宙船も作られている。下記Reddit投稿のthe_russian_narwhal_氏は“ほぼ何でも運べる船”を作成。貨物倉がヤケクソ気味に付けられまくっており、貨物容量は3万2244を誇っている。ちなみに初期の宇宙船フロンティアの貨物容量は450。70倍以上の貨物を収納できる圧倒的容量である。同氏は、もうロッジに戻って荷物整理する必要はないと自信たっぷり。たしかに要らない荷物を使用したり売却していれば、よほどのことがない限り3万以上の貨物が満タンになることはなさそうだ。ちなみに船の名前は「Shit Hauler(クソ運び)」。ヤケクソ気味な船名である。

ただしこの宇宙船、実は考えなしに貨物倉が取り付けられているわけではないようだ。先述のMorfalath氏の宇宙船におけるテクニックを応用したL字型の形状により、中心部に船体がなく敵AIの攻撃を避けやすい構造となっている。ちなみにthe_russian_narwhal_氏がShit Haulerの作成に要したお値段は39万3000クレジットとのこと。ややお高めながら、荷物整理に困っている場合は参考にするといいかもしれない。

なお本作においては「パイロット」スキルのランクに応じて操縦できる船のランクも上昇。the_russian_narwhal_氏は投稿時点で最大となるランクCの船をアンロックしていないと述べており、パイロットスキルを上げて「Shit Hauler 2.0」を作りたいとの意気込みを見せていた。ここから貨物容量がどれだけアップするかにも注目したい。


人気作品をモチーフにした宇宙船たち

もちろん性能ではなく見た目にこだわるのも宇宙船づくりの醍醐味。さまざまな船が作られるなか、下記ユーザーは“車”をモチーフにした宇宙船を作り出し、注目を集めている。

上記のReddit投稿では、ユーザーのSP7R氏が“スクールバス”を模した宇宙船を紹介。これは米国の絵本およびその関連作品「マジック・スクール・バス(The Magic School Bus)」シリーズのバスにちなんだデザインだそうだ。同作は、フリズル先生(Miss Frizzle)が子どもたちを不思議なスクールバスに乗せ、宇宙や太古の地球などさまざまな場所を冒険する内容。フリズル先生気分でクルーと共に銀河を旅できる宇宙船ビルドとなりそうだ。

ちなみにマイクロソフトのゲーム部門CEOでXbox事業を率いるPhil Spencer氏もこの宇宙船に反応。同氏がかつてマイクロソフトにて「マジック・スクール・バス」のゲームに携わっていたことを明かしており、思い出深い作品をモチーフにした宇宙船の登場を喜んでいるようだ。

このほかにも、別の作品の乗り物をモチーフにした宇宙船は続々と制作されている。特に宇宙を舞台とする作品の乗り物はモチーフとして人気の様子だ。すでに「スター・ウォーズ」シリーズや「スタートレック」シリーズの宇宙船を再現したという報告も見られる。なお本作ではプレイヤーキャラクターのカスタマイズ要素も充実。細かなキャラメイクやバックグラウンド設定が可能だ。宇宙船を再現し、別の作品のキャラになりきって遊ぶのも楽しみ方のひとつだろう。

*「スタートレック」の船を再現したユーザーの投稿作品は、『Starfield』公式Facebookアカウントでも紹介されている


宇宙船内部が“変”になる例も

ほかにも本作ではユーザーにより、多彩な宇宙船が設計されている。下記RedditユーザーConnerRia2氏は、自慢の巨大宇宙船を紹介。一見非常に立派な船ながら、この船はある「大きな問題」を抱えているという。

ConnerRia2氏は巨大な船への搭乗シーンを披露。圧倒的な存在感を誇る船に入るやいなや、目前には梯子が設置。視点を上に向けると、梯子は終端が見えないほど長く上に伸びている。どうやらこの船、コクピットは最上階にあるようだ。非常に長い梯子を1分近くかけて登り終えた同氏は、窓から見晴らしの良さをアピール。ようやく操縦席に着き、マンモス級の船は宇宙へと発進した。

巨大な宇宙船に生じる意外な問題点は注目を集めている様子。長い梯子をひたすら登り続ける姿から、『メタルギアソリッド3 スネークイーター』におけるクラスノゴリエ坑道の梯子を想起したプレイヤーも見られる(関連記事)。なお本作には機体搭乗時にコクピットまでショートカットが可能。そのためコクピットが上部にある巨大宇宙船を作っても、いちいち梯子の登り降りする心配はない。ただハイテクな宇宙船における昇降手段が梯子のみという力押しの設計は、やや違和感を覚えるところかもしれない。


そのほかご立派な形状の宇宙船を作り上げるユーザーや、子どもがブロックで作った宇宙船のデザインをゲーム内で再現する微笑ましい親子の合作も見られる。幅広い設計が可能な本作のシップビルダーでは、想像の赴くままにさまざまな船が設計されているようだ。

なおシップビルダーにおいて購入可能な宇宙船のパーツは、惑星によってさまざま。シップビルダーが利用可能な惑星を見つけた際には、好みのパーツがないか都度探してみるといいだろう。また先述のパイロットスキルのほか、パーツによっては購入・取付に宇宙船デザインスキルが必要になる場合もある。好みの宇宙船づくりを目指す場合には、キャラのスキル選びも考慮しておくといいかもしれない。

『Starfield(スターフィールド)』は、PC(Steam/Microsoft Store)/Xbox Series X|S向けに発売中。Xbox/PC Game Pass向けにも提供されている。