オープンワールドサバイバル『Rust』大型アプデで戦闘ヘリなどいろいろ実装。パフォーマンス向上で最大1500m先まで見渡せるように


Facepunch Studiosは9月8日、『Rust』PC(Steam)版に向けて「Airborne」アップデートを配信開始した。戦闘ヘリのほか、ホーミングミサイルなどを実装する内容になっている。

『Rust』はオープンワールド・オンラインサバイバルゲームだ。プレイヤーは石と松明だけを持ったほぼ裸一貫の状態でポストアポカリプス世界に放り込まれ、飢えや渇き、寒さなどに対処しながら生存を目指す。また、プレイヤーの生存をおびやかすのは健康面だけではない。敵対的な野生動物やNPC、そして他プレイヤーとの過酷な衝突もこのゲームの特徴だ。拠点を設立し、クラフトで装備を整えて生き残りを目指す。

今回のアップデートでは、新たな装備や乗り物が登場。目玉となるアタックヘリコプターはほかのヘリと同様にバンディットキャンプのエアウルフストアにて購入可能。価格は2250スクラップとなる。アタックヘリコプターには運転席とは別にガンナー席が備わっており、ガンナーはタレットとロケットによる攻撃が可能。運転席からもロケットを発射可能だ。

また地上からアタックヘリコプターに対抗する手段として、ホーミングミサイルランチャーが実装された。空中のターゲットを狙い続けることでロックオンが可能。ロックオン後に発射し、ターゲットに照準を合わせ続けることでミサイルが相手を追尾してくれる。なおアタックヘリコプターはホーミングミサイルへの対策として運転席からフレアを発射可能。またNPCが操縦するパトロールヘリコプターもフレアでホーミングミサイルをかく乱してくるそうだ。



そのほかクラフト可能な新アイテムとしてパラシュートが登場したほか、熱気球に装甲を備えることも可能に。アタックヘリコプターとホーミングミサイルとあわせて、ゲームに新たな対空・対地戦略をもたらすことだろう。

またアップデートでは設定にグローバルレンダリング(Global Rendering)の項目が追加。こちらの設定をオンにすることで、従来は300mの範囲でしか描画されなかったプレイヤーの建造物が、最大1500mの範囲でも描画されるように設定できる。これにより、ヘリコプターでの移動時に、SAM(地対空ミサイル)が発射される前にミサイル砲台を視認したり、敵の基地を遠くから察知したりできるようになるだろう。

なおこの設定は新たなレンダリングシステムの導入により実現したそうで、25倍のレンダリング量であってもパフォーマンスを同等に保てるようになったとのこと。このレンダリングシステムをベースに、将来的にはさらなるパフォーマンス向上が見込まれているという。


本作は2013年よりSteamで早期アクセス配信が開始され、2018年に正式リリースされたタイトルだ。Steamストアレビューでは、本稿執筆時点で78万件以上のうち87%が好評とする「非常に好評」ステータスを獲得。ストリーマー間の企画に用いられることもあり、配信開始から約10年を経てもなお人気の衰えないタイトルだ。今回のアップデートがもたらす、プレイヤー間やストリーミング配信における反響も注目されるところだろう。

『Rust』の「Airborne」アップデートはPC(Steam)版向けに配信中だ。