『ポケモン ユナイト』アプデでミュウツー弱体化。圧倒的な存在感から“少し落ち着いてもらうため”に下方調整
株式会社ポケモンは9月7日、チーム戦略バトルゲーム『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』のアップデートについてのパッチノートを公開した。本パッチにおいて、ミュウツー(X/Y)が弱体化されており、注目を集めている。
ミュウツーは2023年7月21日、『ポケモンユナイト』2周年を記念して実装されたポケモンだ。メガミュウツーXにメガシンカするミュウツー(X)と、メガミュウツー/Yにメガシンカするミュウツー(Y)はそれぞれ別のポケモンとして用意されている(ただしチーム内で同時にピックはできない)。ミュウツー(X)は7月21日に、ミュウツー(Y)は8月17日より実装されていた。今回のパッチには、この2体のポケモンの弱体化が含まれている。
パッチノートによると、ミュウツー(X)は「遺伝子とエオスエナジーの相性が良かった」ためか、圧倒的な存在感をバトルで放っていたとのこと。“少し落ち着いてもらうため”の調整として、急所率の能力値が今までの半分に減らされている。本作では急所に命中するとダメージが2倍になる仕様があり、急所率が減らされることで戦闘時に稼げるダメージの総量は減ることになるだろう。
また、わざ「みらいよち」とユナイトわざ「インフィニティサイコバーン」についても弱体化がおこなわれている。相手に対して行動不能効果を与えられていた「みらいよち」については、相手を拘束する時間を0.25秒短くしたうえで、わざの待ち時間が1.5秒増えた。「インフィニティサイコバーン」はダメージが15%減り、発動のために必要なエナジー量が20%増加する。このことで、試合中にユナイトわざを発動する回数は減ることになるだろう。使用するときには、打ちどころも考えておきたい。
ミュウツー(Y)についても、わざによるダメージ量が下がるように調整された。ミュウツー(X)と同様にみらいよちとインフィニティサイコバーンが弱体化されている。またミュウツー(Y)のみらいよちについては、ロックオンされたポケモンに対しての追加ダメージが減少している。シールドや回復効果などを獲得できるじこさいせいの待ち時間も2秒増加し、わざの回転率が減少するようだ。
ミュウツー(X)、ミュウツー(Y)は実装当初から「強すぎる」との声がSNS上で相次いでいた。ミュウツー(X)については実際に運営側の想定を上回る強さだったようで、実装翌日の7月22日に緊急で弱体化された経緯がある。その後のパッチでも下方修正されており、今回もまだ強いと運営が判断した結果の調整だろう。
一方のミュウツー(Y)は実装からアップデートがなかったため、強いとされている状態のままでいた。海外掲示板Redditの本作コミュニティ/r/PokemonUniteでは、ミュウツー(Y)専用スレッドが立てられ、「ホットフィックス(緊急パッチ)での弱体化はいつだ?」という意見が投稿されていたり、その強さを映像に収めた投稿が相次いだりした。
特にミュウツー(Y)は、本作の非公式統計サイト「UNITE API」によると、ここ一週間で60%以上のピック率、55%以上の勝率と、全ポケモン中1位の人気と勝率を誇っている。今回の弱体化はそういった“ミュウツー環境”にメスを入れることを想定した調整といえるだろう。しかし、ミュウツー(Y)に関してはまだ弱体化が不十分だという意見も見られ、調整後のピック率や勝率がどのように変化するかも注目されるところだ。
また、アップデートではほかのポケモンについても調整されている。上方調整されたアマージョ、ギルガルド、ゲンガーなどはユーザーによる統計ではいずれもピック率、勝率で奮わなかったポケモンであった。今回の調整によって試合に出てくるポケモンの顔ぶれも変化が見られることだろう。以前より告知されていた、新アイテムの追加などもあり、今後の環境の変化が注目される。
『Pokémon UNITE(ポケモンユナイト)』はNintendo Switch/iOS/Android向けに基本プレイ無料配信中だ。