スクウェア・エニックスは9月3日、『ファイナルファンタジー16(FINAL FANTASY XVI)』の無料アップデートを配信した。アップデートVersion1.10では、スキンおよびコスチュームの変更システムが追加予定。パリィやアーケードモードの調整などもおこなわれている。
『ファイナルファンタジー16』は、主人公クライヴの過酷な運命と召喚獣の力を駆使したアクションを描く、『ファイナルファンタジー』シリーズ初の本格アクションRPGだ。本作の舞台であるヴァリスゼアでは、人々が「マザークリスタル」のエーテルによって魔法を使い、生活を営んでいた。しかし、マザークリスタルのエーテルは枯渇し始め、各国は召喚獣の力を宿すドミナントを使役した戦を始める。ヴァリスゼアは黄昏の時代を迎えつつあったのだ。
主人公のクライヴ・ロズフィールドは、ロザリア公国の第一王子である。大公家の嫡男でありながら召喚獣フェニックスの力に目覚めなかったクライヴは、弟のナイトとして研鑽を積んでいたが、ある日大きな悲劇に巻き込まれてしまう。またクライヴは、弟の仇である召喚獣イフリートへの復讐を目指すうちに、マザークリスタルの破壊を目指すことになる。主人公クライヴの過酷な運命と戦いが描かれていく。戦闘では、ジャスト回避や習得した召喚獣の技などを駆使するハイスピードバトルが展開。また迫力ある演出とともに表現される、巨大な召喚獣同士のバトルも特徴だろう。
今回のアップデートでは、コスチューム変更機能の追加によって、クライヴの武器や一部キャラクターの見た目が変更可能になった。アップデート後は、隠れ家内のアレテ・ストーンに、コスチューム変更機能が登場している。クライブの武器の外見変更は、これまで入手した武器の中から外見を選択可能。装備している武器の性能はそのままに、気に入った武器の外見を適用してプレイ可能になっている。キャラクターの外見変更では、クライヴ/ジル/トルガルを含む5キャラクターの見た目が変更できる。アップデートにあわせて新衣装やスキンも追加。対象5キャラクターが、それぞれ2種類の外見から選択可能になっているようだ。なお新アイテムとしては、特典武器ブレイブハートなどと同等の性能をもつ「オニオンソード」の配布も実施されている。
またVersion1.10では、バランス調整も実施された。まずパリィが強化されており、パリィ成立時に、アビリティのクールタイムが一時的に短縮されるようになった。今後は敵の攻撃を上手く剣で受け流せれば、より効率的に敵へ攻撃していけるのだろう。調整としては小型敵のパラメータも変更されており、小型敵に対するエリアルコンボが継続しやすくなっている。具体的には、プレイヤーの攻撃によって小型敵を空中状態へ移行した際、敵が体勢を立て直すまでの時間が長く調整されたそうだ。
バトル関連では、システムのアビリティ内からアビリティのクールタイムを説明するテキストも追加。またメインメニューのシステム内に設定項目が追加されており、ロックオン中のターゲット切り替え方法の追加や攻撃時のカメラ追従のON/OFF、コントローラーから再生される効果音の設定といった変更も可能になったようだ。
そのほかアーケードモードの調整も実施された。まず各ステージには、バトルパフォーマンス取得制限時間制限が追加されている。一定時間を超えると、その時点でバトルパフォーマンスの加算に制限がかかるとのこと。またラムウおよびガウジのアビリティで加算されるバトルパフォーマンスが減少。バトルパフォーマンス取得制限時間の導入にあわせて、新しいランキングへの切り替えもおこなわれている。
なおアーケードモードでは、今後多彩なアクションを用いて継続的に攻撃することを評価する仕組みが導入予定。プレイヤーのプレイスキルが存分に発揮できるコンテンツとして機能するよう、評価内容が適時アップデートされていくそうだ。アップデート内容の全文については、公式サイトを確認してほしい。
『ファイナルファンタジー16』は、PlayStation 5向けに発売中。PC版が開発中となっている。また本作関連では、有料DLCの配信も予定されているようだ。