『アーマード・コア6』稼ぎミッションとして“新人狩り”が急に広まる。心は痛むが、効率がいい

『ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』にて、とある序盤のミッションでお金(COAM)稼ぎをおこなうユーザーが増加しているようだ。心を痛めつつも、効率の良さから同一ミッションを何度も攻略するユーザーが散見される。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON(アーマード・コア6)』にて、お金(COAM)稼ぎに最適なミッションの候補として、とある序盤のミッションが浮上している。ミッション内容から罪悪感が生じながらも、効率の良さから同一ミッションを何度も攻略するユーザーが散見される。本稿には、序盤ながらミッション内容についての記述などが含まれるため、注意してほしい。


『アーマード・コア6』は、メカカスタマイズアクションゲーム『アーマード・コア』シリーズの最新作だ。舞台となるのは辺境の開発惑星ルビコン。この地ではかつて、謎の新物質コーラルが発見され、エネルギー資源として期待された。しかしコーラルは周辺星系をも巻き込む大災害「アイビスの火」を引き起こすことになった。

封鎖惑星となったルビコンでは、コーラルの利権を手中にすべく秘密裏に侵略を繰り広げる星外企業と、その強欲に反抗する勢力の思惑が交錯し、両者の争いは本格化の様相を見せ始めていた。プレイヤーは強化人間「C4-621」として、戦闘メカ「アーマード・コア(AC)」に乗り、独立傭兵として戦いに身を投じていくことになる。

ゲームプレイにおいては、パーツを自由に組み替え(アセンブル)してACを構築。愛機を駆ってミッションをクリアしていくシリーズの楽しみを踏襲している。ミッションクリア時には報酬としてお金(COAM)を獲得可能で、パーツの購入などに利用できる。


今回、COAM稼ぎに最適ではないかとして、あるミッションが候補に挙がっている。そのミッションというのが、本作Chapter 1における「テスターAC撃破」だ。ミッションのブリーフィングによると、ベイラム系列企業大豊が試供用サンプルとなるテスターACを導入しており、このACは熟練パイロットに渡れば無視できない存在になるという。これを阻止するため、輸送の隙を狙って無力化するのが本ミッションの目的となる。

本ミッションでは基本報酬として9万5000COAMを獲得可能。修理費・弾薬費にもよるもののクリア時には7~8万COAMを稼げるミッションとなる。さらに本ミッションでは開始後すぐに目標が登場するため、長時間の移動などが発生しない。早ければ30秒程度でクリアできる点から、効率のよい“COAM稼ぎミッション”として挙げるプレイヤーが散見される。

一方でそのミッション内容から、一部プレイヤーには“罪悪感”や“同情”が芽生えているようだ。というのも、本ミッションではテスターACに大豊のパイロット訓練生が搭乗しており、訓練生の駆るACとの戦闘になってしまう。本作において初の本格的な対AC戦が展開されるミッションとなっている。パイロット訓練生ながら相手はACであり、ここまでのミッションで相手にするMT(マッスル・トレーサー)とは一線を画する戦闘力。ミッション初攻略時点では一定の苦戦を強いられるプレイヤーもいるかもしれない。


しかしCOAM稼ぎとして本ミッションを利用する段階になると話は別だろう。戦い慣れたプレイヤーが機体操作のおぼつかない訓練生を幾度となく狩ることになる。そしてその際には、訓練生の発する台詞の数々からうしろめたさを感じるかもしれない。彼の発言からは、ベイラム専属AC部隊「レッドガン」に機体を送り届けることに使命感を抱く様子や、厳しい戦況でもこれまでに受けた訓練から自分を奮い立たせるなど、不測の事態にひたむきに対処しようとする責任感の強い人物像が垣間見える。極めつけは彼が撃破時に言い残す台詞だろう。「ああ…俺も…コールサインが 欲しかったなあ…」と、死を目前に一人前パイロットへの憧れを覗かせる哀切きわまりない言葉を残していく。

そんな訓練生がCOAM稼ぎのために命を散らし続ける様子を見かねてか、一部プレイヤーは彼への同情を示している。彼の切望した「コールサイン」を与えようとコミュニティに呼びかけたり、違う世でコールサインを獲得できることを願い弔ったりと、さまざまな反応が見られる。またCOAM稼ぎに適した方法が“訓練生狩り”ミッションを繰り返すという点が弱肉強食めいた世界観を表しているからか、むしろ皮肉な面白さを感じているプレイヤーもいるようだ。


ちなみに「テスターAC撃破」はあくまでCOAM稼ぎミッションの候補のひとつだ。上記ポストへのリプライには、それぞれのユーザーが稼ぎミッションを紹介。「多重ダム襲撃」や「壁越え」なども効率よく稼げるミッションとして挙げられている。どのミッションが稼ぎやすいかはプレイスタイルやACのアセンブルにもよるだろう。一方で良心の呵責を覚えながらも訓練生を倒し続けているというユーザーも見られる。得られるCOAM額だけでなく、ほかのミッションよりも素早く終わる点は「テスターAC撃破」が選ばれ続ける理由かもしれない。

本作ではパーツの購入額と売却額が同額であり、基本的にはCOAM不足に困ることはないバランスだ。一方でチェックポイント制が導入され、コンティニュー時にACのアセンブルを見直すことも可能に。普段使わないパーツであっても購入しておけば、いざというときに役立つ可能性がある。攻略に苦戦している場合は「テスターAC撃破」も含めクリア済みミッションでCOAMを貯め、パーツを多めに買っていろいろ試してみるのもいいだろう。

ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON』は、PC(Steam)/PS4/PS5/Xbox One/Xbox Series X|S向けに発売中。

Hideaki Fujiwara
Hideaki Fujiwara

なんでも遊ぶ雑食ゲーマー。『Titanfall 2』が好きだったこともあり、『Apex Legends』はリリース当初から遊び続けています。

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