『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』ゾウマリオ、宮本茂氏からいろいろツッコミを受けていた。個性的すぎる豊満変身

 

任天堂の新作『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』(以下、マリオワンダー)では、特徴的な見た目の「ゾウマリオ」が登場。本作発表時からファンたちの注目を浴びていた。そんなゾウマリオについて当初、マリオの生みの親である宮本茂氏から“ツッコミ”が入っていたという。


『マリオワンダー』は、横スクロールを特徴とする『スーパーマリオブラザーズ』シリーズの新作だ。同シリーズの展開としては、2012年リリースの『New スーパーマリオブラザーズ U』およびその移植作があったものの、完全新作は約11年ぶりの登場となる。本作は今年6月に「Nintendo Direct」にて発表され、トレイラー映像にはさまざまな反響が寄せられた。中でも豊満なゾウに変身したマリオには、国内外ファンの視線が集中することとなった。


本作の開発が進むなか、宮本茂氏がゾウマリオについて“ツッコミ”を入れていたという。米IGNによる、本作ディレクターの毛利志朗氏および、プロデューサーの手塚卓志氏へのインタビューにて語られている。まず、手塚氏によれば宮本氏はつきっきりで本作の開発を見ているような状態ではないとのこと。同氏は時折開発現場を訪れ、全体の様子を見て意見を残していくようなかたちだそうだ。

そして毛利氏によれば、ゾウマリオがまだ仮デザインであり調整予定だった段階で、宮本氏が同キャラについて“鋭いコメント”を発したという。それは「マリオのキャラに見えない」との指摘だったそうだ。また、ゾウマリオの鼻から水を飛ばす能力について宮本氏が「実際に鼻から水を飛ばすなら、そんな動きにはならない」といった内容の指摘をしたそうだ。


ファンたちにお披露目されたのは、おそらく宮本氏のそうしたフィードバックを盛り込んだ上のゾウマリオなのだろう。そして宮本氏といえば、作品を面白くするために大幅な仕様変更をおこなう“ちゃぶ台返し”などでも知られる。『マリオワンダー』においても、開発最前線から一歩引きつつも、シリーズのクオリティを守るため目をこらしているのだろう。

なお、本作については8月31日に「スーパーマリオブラザーズ ワンダー Direct 2023.8.31」が放送(上述の動画)。本作のゲームプレイ要素についてさまざまな新情報・映像がお披露目されている。ゾウマリオ(ゾウ変身)についても、水を飛ばすところなどデザインやモーションが思う存分堪能できる。また、ルイージ・ピーチ姫・キノピオといったキャラのゾウ変身シーンも公開されている。興味のある方はチェックしてほしい。

『スーパーマリオブラザーズ ワンダー』は10月20日、Nintendo Switch向けに発売予定だ。