『スプラトゥーン3』最新アプデで「ショクワンダー」が“1確化”され脚光浴びる。飛び込みキルに目覚めた影の戦士

 

任天堂は8月31日、『スプラトゥーン3』の更新データVer.5.0.0を配信した。さまざまな調整や追加がされるなか、強化された「ショクワンダー」がにわかに話題になっている。

更新データVer.5.0.0ではシェルター種のカサの復活時間が短くされたり、ギアパワーの性能に変更が入ったりするほか、2023年9月より始まる「2023秋 Drizzle Season」にあわせ、新たな対戦ステージや新ブキの追加も控えている。ショクワンダーも調整が入った項目の1つだ。


ショクワンダーは『スプラトゥーン3』に登場するスペシャルウェポンのひとつだ。発動したプレイヤーはインクが全回復し、インクが切れるまでの時間ショクワンダーに変身する。変身中はRボタンを押すことで触腕を伸ばし、壁に腕が当たるとその地点まで飛び込んで張りつけるようになる。カーボンローラーやノヴァブラスターなど、近距離を得意とするブキが装備しているほか、バケットスロッシャーデコ、ジムワイパーといったブキにも装備されている。

ショクワンダーは壁に向かって飛び込んだ際に爆発し、移動距離に応じた爆風ダメージが発生する。この爆風のダメージは、今までは近距離で最大35ダメージを与えるようになっていた。これがアップデートによって最大45ダメージを与えることになる。ショクワンダーは、移動している最中にプレイヤーと接触すると60ダメージを与えるので、接触しつつ近距離で爆風を当てると合計105ダメージとなる。つまりショクワンダーによる一撃で相手を倒せるようになったのだ。


そもそもショクワンダーには、発動中にサブウェポンが使用できないデメリットがあった。サブウェポンにはクイックボムやスプラッシュボムといった、ダメージを気軽に与えられるものがあるが、10秒ほどの効果時間中は使用不可能になってしまう。また、触腕を伸ばして移動している最中は100以下のダメージを防ぐアーマーを獲得する。ただアーマーを獲得できるのは移動が始まってから。そういった運用上の難しさも含め、活用しにくいスペシャルとして扱われてきた。

そんなショクワンダーの強化はSNS上で注目を集めている。ショクワンダーの突撃によるキルが現実的になったことで、「1確になって強くなった」「後衛は相手するのが怖くなった」などと、悲喜こもごもの声が見られる。なかには、“1確化”ではなく爆風範囲が広がったことの方が有用な強化だとする意見もある。

パッチノートによると、ダメージ増加以外にも、爆発ダメージを与える半径が約50%大きくなる強化がされている。このことで、飛び込んだときにより大ダメージを与えやすくなっており、メインウェポンの追撃や、爆風を何度も当てることでのキルが狙いやすくなったかたちだ。近い距離の地面に張り付けるようにもなったので、爆風のダメージ、範囲の強化とあわせ、取り回しが良くなって対戦でも活躍する場面が増えるだろう。


なお残念ながら「2023秋 Drizzle Season」で追加される新ブキにはショクワンダーを装備しているブキは存在しない。しかし今回の強化によって、ショクワンダーを持つブキが新シーズンで活躍できるかどうか、その動向が気になるところだ。

『スプラトゥーン3』は、Nintendo Switch向けに発売中。9月9日からは発売1周年記念フェスが予定されている。